事業内容
アルゴグラフィックスは、PLM(Product Lifecycle Management)事業とEDA(Electronic Design Automation)事業を主軸に展開している企業です。PLM事業では、製品の企画から廃棄に至る全工程を管理する手法を用いて、経営効率化に貢献するソリューションを提供しています。具体的には、「PLMソリューション」、「システム構築支援」、「HW販売に付帯する保守・その他」の3つのセグメントで事業を展開。特に、3次元CADシステム「CATIA」を用いた設計効率化や、CADデータを活用した生産性向上支援など、幅広い業界に対するソリューションを提供しています。
一方、EDA事業では、半導体や電気回路の設計作業を自動化するソフトウェアやハードウェアの開発、販売、サポートを行っており、同社の子会社である㈱ジーダットが中心となって活動しています。この事業は、大規模集積回路や液晶ディスプレイなどの電子部品、微細加工部品の設計に特化しています。
アルゴグラフィックスグループは、子会社12社、持分法適用関連会社3社を含む広範なネットワークを有しており、国内外で事業を展開。グループ内の各社は、PLM事業やEDA事業において特化した製品やサービスを提供し、顧客の多様なニーズに応えています。また、グループ企業のSCSK㈱は、住友商事㈱グループの一員としてIT事業を担っており、ソフトウェア開発やシステム販売などを手掛けています。これらの事業を通じて、アルゴグラフィックスは製造業を中心に、幅広い産業分野に対して高度な技術力とソリューションを提供し、企業の競争力強化に貢献しています。
経営方針
アルゴグラフィックスは、PLM(Product Lifecycle Management)事業とEDA(Electronic Design Automation)事業を軸に、製造業を中心に幅広い産業分野に対して高度な技術力とソリューションを提供しています。同社は、新型コロナウイルスの収束後の変化する事業環境に対応し、経済活動の活性化と共に、ウクライナ情勢の長期化による資源・エネルギーコストの高騰や物価上昇などの課題に直面しています。これらの課題に対処するため、同社は人材投資を経営の中長期成長の源泉と位置づけ、専門的で高付加価値な技術や資格を有する人材の確保・育成に注力しています。
また、アルゴグラフィックスは全社的リスクマネジメント(ERM)の視点から、商品価値の維持・向上、スキルの高い技術者の確保・育成、情報セキュリティの遵守に重点を置いています。特に、フランスのダッソー・システムズ社と提携し、中心となるソフトウェアの競争力を維持すること、および最先端の技術を提供することで顧客のDX実現を支援しています。さらに、ビジネス革新推進本部を設置し、新たな商品の発掘や新商品の分析を行い、事業の革新と付加価値向上に努めています。
これらの戦略を通じて、アルゴグラフィックスは製造業向けの売上高比率が高い状況においても、主要顧客である自動車関連・半導体関連の業況に対応し、業績への影響を最小限に抑えるための施策を講じています。同社は、国内外の金利・為替動向の変動や景気後退のリスクにも注視し、適切な対応策を講じることで、持続可能な成長を目指しています。