事業内容
丸文は、半導体、電子部品、電子応用機器などのエレクトロニクス商品の国内外での仕入れと販売を主軸に展開している企業です。同社グループは、丸文を含む連結子会社13社と持分法適用の関連会社1社で構成されています。事業は大きくデバイス事業、システム事業、ソリューション事業の3つのセグメントに分かれています。
デバイス事業では、アナログIC、メモリーIC、マイクロプロセッサ、特定用途IC、カスタムIC、水晶振動子、コネクタ、プリント基板、ソフトウェアなどの販売を行っています。この事業は、丸文をはじめ、Marubun Taiwan,Inc.やMarubun/Arrow (S) Pte Ltd.など複数の海外子会社でも展開されています。
システム事業では、航空宇宙機器、産業機器、レーザ機器、医用機器の販売を手掛けています。このセグメントにおいては、丸文通商株式会社や丸文ウエスト株式会社が販売を行い、株式会社フォーサイトテクノが電子応用機器の保守・技術サービスを提供しています。
ソリューション事業では、情報通信機器、ソフトウェア、AIロボット、モジュール製品、技術ライセンスなどの販売と、ICTソリューションの保守・技術サービスを行っています。この事業も株式会社フォーサイトテクノがサービス提供を担っています。
これらの事業を通じて、丸文はエレクトロニクス分野で幅広い製品とサービスを提供し、国内外の市場で事業を展開しています。
経営方針
丸文は、エレクトロニクス業界における独自の価値を提供するオンリーワンの商社として、長期的な視点に基づいた成長戦略を推進しています。同社は、テクノロジーを活用してより良い未来の実現に貢献し、最も信頼される存在となることを目指しています。そのために、「先見」と「先取」の精神をもとに、人と技術とサービスで社会と顧客の課題を解決することをミッションとして掲げています。
中期経営計画「丸文 Nextage 2024」では、サステナビリティ経営の推進、新たな事業領域への進出と成長基盤の構築、既存事業の「選択と集中」の促進とソリューション開発強化、グループ経営の強化、業務基盤の整備と内部プロセスの改善を基本方針としています。これらの方針に基づき、事業ポートフォリオの進化と収益力改善を目指しています。
デバイス事業、システム事業、ソリューション事業の3つのセグメントを中心に、新規商材の開発推進、既存事業の収益性の維持・向上、新規領域への事業規模と収益基盤の拡大、競争優位性の強化、グループ連携の強化などに取り組んでいます。また、高付加価値ビジネスの開発推進、新規ビジネスモデルの構築と拡大、ソリューション開発力の向上とグループシナジーの創出にも注力しています。
丸文は、サステナビリティへの取り組みを強化し、デジタルマーケティングとカスタマーリレーションを強化する基盤を整備することで、経営基盤の強化を図っています。また、統合的リスクマネジメントの枠組み整備やリスクモニタリングの運用強化、コーポレート・ガバナンス体制の充実、人材への投資、働きやすい職場環境の整備、ITインフラの整備にも継続的に取り組んでいます。これらの戦略を通じて、丸文は技術革新の新たな時代に貢献できるエレクトロニクス商社としての地位を確固たるものにしていく方針です。