事業内容
リックスグループは、リックスおよびその子会社18社、関連会社2社で構成されており、主に高圧液圧応用機器を中心とした産業用機器の仕入れ・販売及び製造販売、精密計測・検査機器の仕入れ・販売を行っています。リックスグループの事業は、商社事業と自社製品事業の二つの大きな柱で成り立っています。
商社事業では、高圧液圧技術を核とした流体の圧力発生機をベースに、その応用機器・システム製品、付属機器・部品、関連技術商品などの販売を行っています。主力商品には、プランジャーポンプ、高圧油圧ポンプ、渦巻ポンプ・水中ポンプなどがあります。また、高圧水洗浄機やオイルシール、回転ノズル、フィルターなどの付属機器・部品、ピストン弁、バルブ、真空ポンプ、コンプレッサーなどの関連技術商品、精密自動・計測機器も取り扱っています。
自社製品事業では、トライボロジ技術、高圧・精密洗浄技術を核に、流体機器である回転継手及び高圧・精密洗浄装置などの製作を行っています。回転継手は、固定された配管から回転する機械などに油、水、空気など様々な流体を供給する継手で、自動車業界、鉄鋼業界、電子・半導体業界、製紙業界、ゴム・タイヤ業界、樹脂業界など様々な業界の生産設備に展開しています。高圧・精密洗浄装置は、水に高い圧力をかけることにより強い水流をつくり、水圧と打撃力で対象物の切断、剥離、洗浄などに活用する技術を突き詰め、顧客の課題を解決し続けた結果、複数の洗浄技術及びユニット製品が生まれ、各種ラインナップを形成しています。
さらに、「その他」の事業として、ベアリング再生及び製造、タイヤ製造設備向け断熱板製造、耐蝕ポンプ・耐蝕送風機・排ガス処理装置製造、治工具・大型加工品の製作及びメンテナンス、産業用機械の制御盤製作、搬送機械の設計製作なども手がけています。これらの事業を通じて、リックスグループは幅広い産業分野に対して高度な技術と製品を提供し、顧客の多様なニーズに応えています。
経営方針
リックスグループは、高圧液圧応用機器を中心に、産業用機器の仕入れ・販売及び製造販売、精密計測・検査機器の仕入れ・販売を行っている企業です。同社は、2021年度から中期3ヵ年計画「GP2023」を策定し、経営課題の解決と経営目標の達成に取り組んでいます。この計画では、ビジョンとして「販売・技術・製造・サービスの高度な融合」とパートナーとの「協創」により、世界の産業界の課題解決のためのソリューションを提供することを掲げています。目標としては、2023年度に連結経常利益35億円の達成を目指しています。
成長戦略として、ビジネス領域の拡大、収益性の向上、人材・組織の革新、ステークホルダーリレーションの向上の4つの方針を設定しています。ビジネス領域の拡大では、現状の業界・業種の拡大、成長分野の開拓、海外展開の強化を挙げています。収益性の向上では、事業活動の高効率化(DXの推進)やオリジナル品比率の向上を目指しています。人材・組織の革新では、ライフ・ワーク・バランスの充実や人材の育成・定着、社内外協創を実現する組織の構築に取り組んでいます。ステークホルダーリレーションの向上では、CSV活動の推進やステークホルダーとのコミュニケーション強化を掲げています。
リックスグループは、これらの戦略を通じて、国内外の市場での競争力を強化し、持続可能な成長を目指しています。