事業内容
西川計測は、制御・情報機器システム、計測器、理化学機器、産業機器などの販売を行う企業です。これらの製品販売に伴い、エンジニアリング、ソフトウェア製作、計装工事、保守サービスも提供しています。西川計測は、横河電機、横河ソリューションサービス、アジレント・テクノロジーの代理店として、これらの企業から主要な商品を仕入れています。
制御・情報機器システムの分野では、プロセスオートメーション(PA)やファクトリーオートメーション(FA)の制御用コンピュータやシステムを提供しています。また、温度計や流量計などの検出機器、調節計やシーケンサーなどの制御機器も取り扱っています。これに加え、エンジニアリングやソフトウェア製作、計装工事、保守サービスも行っています。
計測器の分野では、電流計、電圧計、電力測定器、記録計などの電気測定器を提供しています。さらに、オシロスコープや通信測定器、計測システムも取り扱っています。これにより、幅広い計測ニーズに対応しています。
理化学機器の分野では、ガスクロマトグラフや液体クロマトグラフなどの有機化学分析装置、ICP質量分析装置などの無機分析装置を提供しています。また、分析データ用のソフトウェア製作も行っており、研究開発や品質管理に貢献しています。
産業機器・その他の分野では、環境試験装置、油圧機器、空圧機器、産業ロボット、恒温槽、受託計測などを提供しています。これにより、さまざまな産業分野のニーズに応えています。西川計測は、これらの多様な製品とサービスを通じて、顧客の業務効率化や品質向上を支援しています。
経営方針
西川計測は、2022年度から2025年度までの3年間を対象とした中期経営計画「Strong & Expanding 2025(SE2025)」を策定し、企業価値と株主価値の向上を目指しています。この計画の基本戦略は、既存ビジネスの深耕と成長ビジネスの拡大、R&Dビジネスのソリューション付加の加速、DX、IoT、AIを独自の付加価値として提供、そして経営基盤の強化と推進の4つです。
西川計測は、計測・制御・理化学分野のエンジニアリングを基盤に、顧客に密着したサービスを提供し、営業体制の充実や新規事業の開拓を進めています。特に、電気・水道・ガスなどの社会インフラや環境問題への取り組みを基幹ビジネスと位置づけ、これらの分野での事業拡大を図っています。また、顧客のニーズに応じた製品やソフトウェアの開発を通じて、新たな市場の開拓にも注力しています。
同社は、エネルギーの自由化やAI、IoT技術の革新といった変化する経営環境に対応し、設備投資需要を取り込むことで成長基盤を確立しようとしています。株主価値の増大を目指し、「自己資本比率50%以上」「ROE10%以上」を目標としています。これにより、持続可能な成長を実現し、社会に貢献する企業としての役割を果たすことを目指しています。