事業内容
株式会社シモジマは、包装資材の販売と仕入れを主軸に展開している企業です。同社の事業セグメントは、営業販売部門、店舗販売部門、通信販売部門に大別されます。営業販売部門では、二次卸や包装用品販売店へのディーラー販売とユーザーへの直接販売を行っており、フランチャイズ加盟店「パッケージプラザ」への卸販売も手掛けています。店舗販売部門では、直接顧客への販売を展開。通信販売部門では、インターネットを通じた販売を行っています。
シモジマグループは、連結子会社10社と非連結子会社3社から成り立ち、商品仕入れは㈲彩光社や㈱エスティシー、朝日樹脂工業㈱などから行っています。特に、㈱エスティシーは海外からの輸入業務も担当しています。また、㈱リード商事やミタチパッケージ㈱、㈱グローバルブランドなどは、それぞれ花材・園芸関連資材、工業関連資材、海外物流・越境ECを通じた販売を行っており、シモジマとの間で商品の相互仕入・販売を通じて相乗効果を図っています。
物流業務は主にシモジマ加工紙㈱が担当し、フランチャイズ加盟店「パッケージプラザ」の管理は㈱エスパックが、一部運営は㈱我満商店が行っています。さらに、中国と台湾においても、下島(上海)商貿有限公司と台湾下島包装股份有限公司がそれぞれ販売及び貿易業務、店舗販売と営業販売を展開しています。これらの事業展開を通じて、シモジマは包装資材市場において幅広い事業を展開しています。
経営方針
株式会社シモジマは、包装用品と関連事業を通じて快適な社会づくりに貢献することを基本理念としています。同社は「パッケージ×サービスでお客様に元気を届けるトータルパートナーを目指す」という長期ビジョンの下、事業の拡大、経営基盤の強化、経営体制の強化を三つの柱として掲げています。
2021年11月には、2026年3月期までの5年間を対象とした中期経営計画を策定しました。この計画では、売上高650億円、営業利益率3.0%、ROA(総資産経常利益率)5.0%を目標としています。事業拡大の一環として、「シモジマオンラインショップ 100万×100万プロジェクト」を推進し、ECサイトの商品数と会員数の大幅な増加を目指しています。
また、SDGs活動の推進と環境配慮型商品の開発・販売にも力を入れています。これには、森林保全活動やクローズド・リサイクルモデルの構築、マテリアル・リサイクル活動、海洋生分解性レジ袋「エネルフィッシュ」の開発などが含まれます。
経営基盤の強化には、物流センターの改築やIT分野での積極的な投資が挙げられます。特に、EDI取引の推進や人材育成に注力しています。
経営体制の強化としては、サステナビリティ委員会の設置やマテリアリティ(重要課題)の抽出に取り組んでいます。これらの活動を通じて、持続可能な社会の実現と企業価値の向上を目指しています。
シモジマは、これらの成長戦略を推進することで、包装資材市場におけるリーダーとしての地位をさらに強化し、長期的な成長を目指しています。