事業内容
ソーバルは、自社および連結子会社2社で構成されるグループ企業であり、エンジニアリング事業を主軸に展開しています。この事業は、ファームウェア、ソフトウェア、およびハードウェアの開発及び評価に関するサービスを提供することに特化しています。ソーバルは主にデジタル製品メーカーを支援し、開発段階での不具合や仕様誤りの評価・検証、生産前製品の品質評価など、幅広いサービスを提供しています。また、精密機器や電子機器メーカーに対しても技術支援サービスを行っています。
ファームウェアは、ハードウェアを動かすための専用ソフトウェアであり、開発過程ではソフトウェアとして扱われますが、完成後はハードウェアの一部として認識されることが一般的です。ソーバルは、このファームウェアの開発において、組込みソフトウェアとしての高い市場認知度と特殊な技術知識を有しています。
同社は、デジタル製品のアプリケーションツールやドライバの開発だけでなく、業務系及びWeb系アプリケーションの開発にも携わっています。ハードウェアの領域では、LSIやDSPの設計・開発、周辺回路設計などを手掛けています。
さらに、ソーバルは組込みソフトウェア開発で培った技術基盤を活かし、製品開発コスト管理支援、組込みシステム設計支援、SoC設計支援、ソフトウェア製品化支援、基板装置試作・量産支援など、多岐にわたるコンサルテーションサービスを提供しています。これらのサービスは、デジタル製品の高性能化・高機能化に貢献しています。
経営方針
ソーバルは、技術力と人材を核とした成長戦略を推進しています。同社は「技術で社会に貢献する」という基本理念のもと、企業にとって最大の資源は人材であるとの考えを持ち、人を根幹に据えた事業戦略を進めています。高い意識と技術を持つ人材が働く環境を重視し、仕事とプライベートのバランスを大切にする社風を構築しています。これにより、優れた人材集団を形成し、顧客からの高い評価を得ています。
同社は、顧客満足度の向上、技術力や利益の向上を目指し、社会貢献と企業価値の最大化を目標に掲げています。そのために、人への投資(教育・研修)と技術力の向上が必要であるとしています。また、経営指標として、売上高の増加と適正な利益の確保を目標にしています。
経営環境としては、新型コロナウイルス感染症の影響や原材料価格の高騰、地政学的リスクなどが挙げられますが、デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進など、ITによる現状打破への期待もあります。このような環境下で、ソーバルは新事業領域の開拓、優秀な人材の確保及び育成、業務効率化による利益率向上を重要課題として取り組んでいます。特に、AI関連事業の領域拡大や、エンジニアの採用と育成、プロジェクト管理スキルの向上による業務効率化を進めています。
これらの戦略は、同社が提供するエンジニアリング事業の強化と、デジタル製品の高性能化・高機能化への貢献につながっています。ソーバルは、技術と人材を軸に、持続可能な成長と社会への貢献を目指しています。