事業内容
鳥羽洋行は、制御機器、FA機器、産業機器などの販売を主な事業としています。同社グループは、鳥羽洋行と連結子会社1社、非連結子会社2社、関連会社1社で構成され、単一の事業セグメントを形成しています。国内では、有力メーカーから商品を仕入れ、大手ユーザーを中心に販売しており、海外では、主に国内メーカーから仕入れた商品を海外ユーザーに販売しています。
鳥羽洋行は、機械工具の卸売りに留まらず、ユーザーの生産現場へ直接ニーズに応じた商品を販売する形態を採っています。空気圧機器やFAロボットの販売をいち早く始めるなど、新商品の発見・育成・提供に努めており、環境意識の高まりに応じてISO14001とISO9001の認証を取得しています。
営業体制としては、国内は地域別に22営業所があり、海外については営業本部直轄の海外事業グループが中心となっています。特に専門的な知識が必要な商品には、特機システム部が対応しています。
主要取扱品目には、空気圧機器、電子センサー、圧力センサー、流体継手、真空機器、緩衝器などの制御機器、産業用ロボット、自動組立機、表面実装システム、レーザー加工機、精密塗布装置などのFA機器、電動ドライバー、アルミフレーム、無人搬送車、コンベア、ろ過フィルター、環境システムなどの産業機器が含まれます。これらの製品を通じて、鳥羽洋行は得意先の生産革新をサポートし、技術的な専門知識を有した営業担当者が製造現場のコストダウンや高度化などの提案を行っています。
経営方針
鳥羽洋行は、制御機器、FA機器、産業機器の販売を核とする専門商社であり、国内外の産業界に貢献しています。同社は、中期経営計画「Next Stage 2025」を軸に、産業の発展と地球環境への貢献を目指しています。この計画では、技術革新に対応した新市場の開拓、環境負荷の低い高付加価値商品の発掘、人材投資による成長と人材確保、業務効率と顧客満足度の向上、そしてコーポレート・ガバナンスの強化を優先課題として掲げています。
鳥羽洋行は、FAプランナーとしての地位を確立し、産業界の設備投資効率向上に貢献してきました。同社は、産業の製造現場における省力化・自動化の潜在的需要を捉え、産業用ロボットやFA機器に注力。さらに、地球環境に配慮した商品の提案も行っています。これらの取り組みを通じて、他社との差別化を図り、付加価値の高い営業展開を進めています。
経営環境の変化に対応するため、鳥羽洋行は「信用第一主義」の経営理念を堅持しつつ、グローバル化や市場ニーズの変化に積極的に対応しています。経営指標として自己資本当期純利益率(ROE)を重視し、いかなる環境下でもその達成を目指す経営体質の強化に努めています。
鳥羽洋行の成長戦略は、技術革新と環境意識の高まりに対応する新しい販売市場の開拓、環境負荷の低い商品の提案、人材の成長と確保、業務効率の向上、そして強固なコーポレート・ガバナンスの構築に焦点を当てています。これらの戦略を通じて、企業価値の向上と持続可能な社会の実現を目指しています。