事業内容
中山福株式会社とその子会社4社(株式会社ベストコ、株式会社ENICY、株式会社インターフォルム、グリーンパル株式会社)は、多岐にわたる事業セグメントを展開しています。中山福株式会社自体は、調理用品や台所用品などの家庭用品を卸売販売する「家庭用品卸売事業」を主軸に置いています。これに加え、株式会社ベストコは輸入商材の企画・開発・ブランド管理を手掛け、株式会社インターフォルムはインテリア関連商品の製造販売を行っています。特定子会社であるグリーンパル株式会社は、収納用品や園芸用品の製造販売を担当しており、株式会社ENICYはインターネット通信販売事業を展開しています。
販売品目には、フライパンや鍋、包丁、キッチンツール、ケトル・急須などの調理用品、卓上ポットやガラス食器、プラスチック保存容器、スポンジ、ホイル・ラップなどの台所用品、バス小物やスノコ・マット類、ハンガー類、分別ペール・ダスター、清掃用品などのサニタリー用品が含まれます。また、収納用品やインテリア関連用品、行楽・レジャー用品、エクステリア用品・園芸用品、家電用品・冷暖房用品、ヘルスケア・シニア・ベビー用品など、幅広い商品を取り扱っています。
中山福グループは、全国の小売業者(ホームセンター、スーパーマーケット、通信販売業者、生活協同組合、専門小売店など)を主な顧客としており、多様なニーズに応える商品ラインナップを提供しています。
経営方針
中山福株式会社は、家庭用品の卸売販売を中心に、インテリア関連商品の製造販売、インターネット通信販売事業など、多岐にわたる事業を展開している企業グループです。同社は2023年5月に「NF10 Grow Up 100th~創業100年に向けた中期経営計画~」を策定し、2025年の創業100周年に向けて、物流体制の強化、卸売事業の拡充、ものづくり事業の強化、EC事業の拡大という4つの経営戦略を推進しています。
物流体制の強化では、物流ネットワークの構築・強化と人的資本の的確な分配を通じて、安定した物流体制の維持と高度化・効率化を目指しています。卸売事業の拡充では、変容する消費者ニーズを捉え、情報発信力の強化と在庫管理の徹底を図り、卸売事業の存在価値を高めていく方針です。ものづくり事業の強化では、自社オリジナル商品「ベストコ」の販売強化を通じて、収益構造の変革に注力し、グループシナジー効果を最大限追求しています。EC事業の拡大では、新しい生活様式の定着に伴う消費者行動の変化を捉え、EC事業部をコントロールタワーとして、EC事業の拡大を図っています。
これらの戦略を通じて、中山福株式会社は、創業100周年にあたる2025年3月期に売上430億円を目標としており、厳しい経営環境の中でも事業基盤の強化と収益力増強を目指しています。同社は、社会と共存し、社業を通じて社会の発展に貢献するという経営理念のもと、持続可能な成長を追求している企業です。