事業内容
ジャムコは、航空機内装品、航空機搭載機器、炭素繊維構造部材、航空機エンジン部品の製造・販売、および航空機の整備を主体に事業を展開しています。同社は、旅客機用ギャレー(厨房設備)、ラバトリー(化粧室)、シート(座席)を含む客室内装品のトータル・インテリア・インテグレーターとして、国内外の主要なエアラインやボーイング社、エアバス社等の航空機メーカーを顧客に持っています。
製品製造においては、国内外の子会社や関連会社に委託しており、例えば、㈱新潟ジャムコや㈱宮崎ジャムコ、JAMCO AMERICA, INC.などが製造を担当しています。これらの子会社は、ギャレーやラバトリー、シート関連部品の製造、最終組立、検査、納品業務を行っており、特にJAMCO AMERICA, INC.は、米国内エアライン向けのカスタマーサポートや航空機部品の調達も手掛けています。
また、ジャムコは航空機の整備や修理事業も展開しており、リージョナル機や中小型飛行機、ヘリコプターの機体整備及び改造、装備品の修理、航空機用部品の販売などを行っています。主な顧客には、国内エアライン、防衛省、海上保安庁などの官公庁が含まれます。㈱徳島ジャムコや㈱ジャムコエアロテックが整備等の業務を担当し、MRO Japan㈱には出資し、ANAグループ向けの航空機整備に参画しています。
その他、ジャムコは企業の社会的責任を果たすため、㈱オレンジジャムコを通じて障がい者雇用を促進しており、名刺作成や物資運搬、清掃業務等を委託しています。これらの事業活動を通じて、ジャムコは航空業界における幅広いニーズに応える多様なサービスを提供しています。
経営方針
ジャムコは、航空業界における技術と品質を核とした成長戦略を推進しています。同社は「JAMCO Vision 2030」を掲げ、快適で持続可能な未来への貢献を目指しています。このビジョンの下、技術力と品質の向上、事業領域の拡大、新たなモビリティ事業への参画、持続可能な社会実現への貢献を重点戦略としています。また、経営効率化を追求し、変化に強い経営基盤の構築を目指しています。
具体的には、ジャムコの技術力と品質をさらに磨き、経験と知識を融合させ新たな付加価値を創造すること、経営環境の変化に対応し事業リスクを予見して適切な対策を実行すること、グループ全体の業務プロセス改革による経営効率化を追求することが挙げられます。さらに、事業領域の拡大や新たなモビリティ事業への参画、持続可能な社会実現への貢献を目指しています。
営業戦略としては、グローバルな展開の推進、プロアクティブなマーケティングへの変革、ESG/SDGsの実現に貢献する製品やサービスの提案が挙げられます。技術戦略では、軽量化・新素材活用技術の進化、衛生環境改善や先端デジタル技術の活用、次世代航空機及びモビリティ関連の技術革新を目指しています。
ジャムコは、航空機内装品製造をはじめとする多岐にわたる事業を通じて、航空業界のニーズに応えるサービスを提供しています。同社は、技術と品質を翼に、持続可能な未来への貢献を目指し、成長戦略を推進しています。