事業内容
テイ・エス テックは、国内外に53社の関係会社を持つグローバル企業で、主に自動車および二輪車のシートや内装品の製造販売を行っています。同社の事業セグメントは、地域別に日本、米州、中国、アジア・欧州に分かれており、それぞれの地域で特化した製品を提供しています。
日本では、二輪車用シートや樹脂部品、四輪車用シートや内装品の製造販売を手掛け、九州テイ・エス株式会社やサン化学工業株式会社など複数の関係会社があります。米州では、TRI-CON INDUSTRIES, LTD.やTS TECH USA CORPORATIONなどを含む多数の関係会社を通じて、同様の製品群を提供しています。
中国市場においては、広州提愛思汽車内飾系統有限公司や広州徳愛康紡績内飾製品有限公司など、四輪車用シートや内装品の製造販売に特化しています。アジア・欧州では、TS TECH TRIM PHILIPPINES, INC.やPT. TS TECH INDONESIA、TS TECH (THAILAND) CO.,LTD.など、二輪車用シートや樹脂部品、四輪車用シートや内装品の製造販売を行っており、地域ごとに多様な関係会社を有しています。
これらの事業を通じて、テイ・エス テックは自動車産業における広範なニーズに応える製品とサービスを提供し、グローバルな事業展開を進めています。また、本田技研工業株式会社とは事業上、継続的で緊密な関係にあることも特筆されます。
経営方針
テイ・エス テックは、自動車および二輪車のシートや内装品の製造販売を手掛けるグローバル企業です。同社は「人材重視」と「喜ばれる企業」を企業理念とし、安全性、快適さ、感動を提供する製品を通じて、社会と共に持続的な成長を目指しています。2030年ビジョンとして「Innovative quality company - 新たな価値を創造し続ける -」を掲げ、変化する事業環境の中で事業成長を遂げるための変革を進めています。
第14次中期経営計画では、新型コロナウイルス感染症の影響下でも、ESG経営による企業進化を目指し、未来の車室内空間を見据えた次世代技術開発や新事業拡大に向けた生産体制整備、アライアンス活用などに経営資源を投入してきました。
第15次中期経営計画では、「ESG経営の実現」を経営方針に掲げ、「成長戦略」「地域戦略」「機能戦略」の9つの重点戦略を通じて、事業成長と資本効率の向上を図ります。具体的には、キャビン全体をコーディネートする機能の獲得、新事業の拡大、主要客先シェアの向上、北米収益体質のV字回復、中国事業戦略の再構築、欧州新事業の戦略的拡大などに取り組みます。また、サプライチェーンの再構築、環境技術開発の推進強化、高効率生産体制の構築、資本効率の向上、サステナビリティ取り組みの強化など、機能戦略においても幅広い施策を展開しています。
これらの戦略を通じて、テイ・エス テックは持続可能な成長を目指し、グローバルな事業展開をさらに加速させていく方針です。