事業内容
エフ・シー・シー(FCC)は、二輪車用クラッチおよび四輪車用クラッチの製造販売を主たる事業として展開しているグローバル企業です。同社グループは、エフ・シー・シーを含む子会社23社及び関連会社1社で構成されています。
二輪車用クラッチ事業では、オートバイ、スクーター、ATV(バギー)、汎用機用クラッチの製造販売を行っており、さらに二輪車・四輪車用の部品や部材も手がけています。このセグメントにおける主要な製造販売拠点には、PT. FCC PARTS INDONESIA(インドネシア)が含まれます。
四輪車用クラッチ事業では、オートマチック車およびマニュアル車用クラッチの製造販売を主軸に事業を展開しています。このセグメントにおいても、エフ・シー・シーは国内外に多数の製造販売拠点を有しており、その中にはFCC(INDIANA),LLC(米国)、FCC AUTOMOTIVE PARTS DE MEXICO,S.A.DE C.V.(メキシコ)、FCC CLUTCH INDIA PRIVATE LIMITED(インド)などが含まれます。
エフ・シー・シーは、これらの事業を通じて、グローバルな自動車産業において重要な役割を果たしています。同社の製品は、高品質で信頼性が高いと評価されており、世界各国の自動車メーカーに採用されています。
経営方針
エフ・シー・シー(FCC)は、自動車産業におけるグローバルリーダーとして、二輪車および四輪車用クラッチの製造販売を主軸に事業を展開しています。同社は、独創的なアイデアと技術を駆使し、社会への貢献を目指す企業理念のもと、安全と環境に配慮した企業活動を行っています。2023年度から始まる第12次中期経営計画では、「第二の創業 新しいFCCへ」という事業方針の下、事業構造の転換と経営基盤の強化を進め、持続的な企業価値の向上を目指しています。
同社は、2030年を視野に入れた事業ポートフォリオの転換を推進しており、クラッチ事業の収益力向上と新規事業創出に注力しています。また、モビリティと非モビリティ領域で新たな価値を提供し続ける企業への転換を目指しています。事業別戦略では、事業ポートフォリオ転換に向けた具体的な策定を行っており、財務戦略では、健全な財務を維持しつつ、成長投資への重点的な配分と株主還元の充実を図っています。
さらに、サステナビリティへの取り組みも重要な戦略の一つとして位置づけられており、サステナブルな社会実現に貢献し企業価値を向上させることを基本方針としています。エフ・シー・シーは、ESG領域における取り組みを推進し、持続可能な成長を目指しています。これらの戦略を通じて、エフ・シー・シーは不透明な経営環境の中でも、CASE時代における新たな価値提供と企業価値の向上に努めています。