事業内容
ヨロズは、自動車部品の製造と販売を主軸に展開する企業で、その事業は主に自動車用の機構部品、車体部品、機関部品、そして金型・設備の製造と販売に分けられます。この企業グループは、ヨロズを含む連結子会社20社で構成されており、国内外の顧客に対して幅広い製品とサービスを提供しています。
国内市場においては、ヨロズ栃木、ヨロズ大分、ヨロズ愛知、庄内ヨロズなどの国内連結子会社が製造を担当し、ヨロズが販売を行っています。海外では、ヨロズオートモーティブテネシー社、ヨロズオートモーティブノースアメリカ社、ヨロズオートモーティブアラバマ社、ヨロズメヒカーナ社などの海外連結子会社が製造から販売までを手掛けており、一部製品はヨロズが製造し、これらの海外子会社を通じて販売されています。
金型・設備に関しては、ヨロズエンジニアリングが国内外の顧客向けに製造し、販売も行っています。海外では、ヨロズエンジニアリングシステムズタイランド社がヨロズタイランド社やヨロズエンジニアリングへの金型・設備の製造販売を担当しています。
その他の事業として、ヨロズアメリカ社は米国の持株会社として機能し、ヨロズサービスは人材派遣や保険代理業を行っています。これらの事業を通じて、ヨロズは自動車部品業界における幅広いニーズに応える製品とサービスを提供しています。
経営方針
ヨロズは、自動車部品の製造と販売を主軸に展開する企業であり、その成長戦略は、中期経営計画「Yorozu Sustainability Plan 2023 (YSP2023)」に基づいています。この計画では、電動化時代における存在感の確立を目指し、独自に定義した「5G」の加速を通じて、持続可能な社会の実現に貢献することを目標としています。
ヨロズは、自動車のサスペンション部品を通じて、CO2排出量削減技術の確立に向けた製品軽量化や材料置換に取り組んでいます。特に、電動車向けの新製品投入を最優先の課題とし、CO2排出量削減に寄与する鉄製品の提案強化、超ハイテン材製品化での軽量化貢献、そしてEVに求められる静粛性向上への対応という3つの方向性で成長を目指しています。
また、東海地区に新拠点を立ち上げ、ここで使用する電力を全てグリーン電力により賄うことで、CO2排出量"ゼロ"を実現し、地域と共生しながら拡販の中心拠点として位置付けています。
さらに、ESG経営を成長の基盤として推進しており、環境(E)、社会(S)、ガバナンス(G)の各分野での取り組みを強化しています。これには、国内外の事業所でのグリーン電力への切り替え、健康経営の取り組み、そして高いガバナンス水準の維持が含まれます。
ヨロズは、これらの戦略を通じて、変化の激しい自動車産業において持続可能な成長を目指し、社会に貢献していく方針です。