事業内容
エクセディは、自動車用の手動変速装置(MT)、自動変速装置(AT)、および産業機械用駆動伝動装置(TS)の製造販売を主な事業としています。これらのセグメントは、エクセディおよびその42社の子会社と3社の関連会社によって構成されるグループ全体で展開されています。
国内では、エクセディとダイナックスが製品や部品の製造販売を担当し、その他の会社は製造下請けやサービス事業などを分担しています。海外では、グループ各社が現地の顧客にMTやATなどの製造販売を行い、エクセディとダイナックスは技術援助や製品・部品の供給を通じて支援しています。
MT事業では、クラッチディスク、クラッチカバー、2マスフライホイールなどを提供し、AT事業ではトルクコンバータやオートマチックトランスミッション部品を手掛けています。TS事業では、パワーシフトトランスミッションやその部品、ブレーキ、リターダなどの産業機械用駆動伝動装置を製造販売しています。
また、「その他」のセグメントでは、2輪用クラッチ、機械装置、金型治工具、運送請負などの事業も展開しており、これらの事業はエクセディの多様な技術力と製造能力を反映しています。エクセディグループは、これらの事業を通じて自動車産業や産業機械分野で幅広い製品とサービスを提供しています。
経営方針
エクセディは、グローバル企業としての成長と進化、持続可能な社会の実現に貢献することを経営方針としています。この方針の下、同社は「喜びの創造」を企業理念とし、安全、品質、納期、競争力、スピード、働きがい、ESG重視の7つの価値観を基盤に、顧客満足を追求しています。経営環境の変化に対応し、地球温暖化防止や新興国経済の伸長、労働人口の減少などの課題に取り組むため、PEST分析を用いた未来予測とリスク・機会の特定を行い、2050年度までの長期ビジョンを策定しています。
中期的な課題としては、BEVやHEVへの需要シフトへの対応、現行ビジネスの効率的な増減産、新事業の創出、カーボンニュートラルへの取り組み、人材育成、ダイバーシティと働き方改革の推進が挙げられます。これらの課題に対し、HEV向け製品の拡販、電動製品の開発加速、生産体制の最適化、スタートアップとの連携による新事業創出、環境負荷低減活動の推進、新たな価値創造に資する研修の新設、働きやすい環境の構築などの施策を推進しています。
さらに、株主還元策の検討・実施によるROE向上や、財務・非財務取組みの開示充実による資本コスト低減を進め、企業価値の向上を目指しています。これらの取り組みを通じて、エクセディは自動車産業の変革期においても、持続可能な成長を目指しています。