事業内容
河西工業グループは、自動車内装部品の製造販売を主軸に据えた事業を展開しています。同社グループは、日本国内外において、子会社18社と関連会社7社を有し、幅広い地域で事業を行っています。
日本では、河西工業ジャパン㈱が主に同社からの部品供給を受けて製造し、エスケイ工業㈱は自動車用天井素材の製造、東北KAT㈱は自動車内装部品の製造販売、河西テクノ㈱は内装部品の設計開発、河西サポートサービス㈱は保険代理業や業務請負を担っています。
北米市場では、KASAI NORTH AMERICA, INC.が米国で自動車内装部品を製造し、主要自動車メーカーへの販売を行っています。メキシコでは、KASAI MEXICANA S.A. DE C.V.が同様の事業を展開しています。
欧州では、英国のKASAI UK LTD、ドイツのKASAI (GERMANY) GmbH、モロッコのKASAIKOGYO MOROCCO SARL AUなどが地域の主要自動車メーカーに製品を供給しています。また、スロバキアのKASAI SLOVAKIA s.r.o.は清算手続き中ですが、連結対象に含まれています。
アジア市場では、中国、台湾、タイ、インドネシア、マレーシアにおいて、自動車内装部品の製造販売を行っており、各地域の主要自動車メーカーへの供給を強化しています。
河西工業グループは、これらの事業を通じて、グローバルな自動車産業において重要な役割を果たしています。
経営方針
河西工業は、自動車内外装部品の専門メーカーとして、業界トップクラスのコスト競争力、品質水準、技術水準を基盤に、グローバルでの地位確立を目指しています。同社は、顧客満足を追求し、先進技術の開発、商品化を通じて、持続可能な高収益体質の構築を基本方針として掲げています。また、社会の信用獲得、企業の繁栄、関係者全員の幸福を目指す社訓を掲げ、誠意と新技術の創造による価値ある商品・サービスの提供を経営理念としています。
2022年度から2024年度を対象とした中期経営計画「Athletes Kasai 24+」に基づき、企業価値の向上を目指していましたが、新型コロナウイルス感染症の拡大や半導体供給不足などの外部環境変化により、計画の達成が困難となっています。これを受け、河西工業は新たな中長期的な経営戦略を策定中であり、変化する経営環境に迅速に対応し、外部環境の実態に即した事業戦略のもとで総力を挙げています。
同社グループは、日本を含む世界各国で製造・販売を行い、グローバルなネットワークを確立しています。主力事業は、ドアトリムやルーフトリムなどの自動車内装トリムシステム部品の企画・開発・生産であり、全自動車メーカーに対してビジネスを展開しています。また、製品の現地開発・生産を進め、非進出国における現地部品メーカーとの技術援助契約の締結など、グローバルな競争力強化に努めています。
河西工業は、内外装トリムシステムサプライヤーとして、製品設計から制作までを一貫して行う開発体制と、グローバルに統一・強化された生産体制を通じて、自動車内外装部品の新しい価値を創造し、提供しています。