事業内容
新明和工業は、特装車、パーキングシステム、産業機械・環境システム、流体機器、航空機、およびその他の事業セグメントを展開しています。
特装車セグメントでは、ダンプトラックやタンクローリ、テールゲートリフタなどの製造、販売、修理を手掛けています。新明和オートエンジニアリングやThai ShinMaywa Co., Ltd.などの子会社が、製造の一部やアフターサービスを担当しています。
パーキングシステムセグメントでは、機械式駐車設備や航空旅客搭乗橋の製造、販売、保守、改修を行っています。新明和パークテックやShinMaywa (Asia) Pte. Ltd.などの子会社が、これらの製品の製造やサービスを提供しています。
産業機械・環境システムセグメントでは、自動電線処理機やごみ中継施設などの製造、販売、修理を行っています。新明和(上海)精密機械有限公司や大亜真空株式会社などの子会社が、特定の製品の製造やサービスを提供しています。
流体機器セグメントでは、水中ポンプや水処理関連設備の製造、販売を行っています。新明和アクアテクサービスやフルテック株式会社などの子会社が、部品販売や保守修理を担当しています。
航空機セグメントでは、救難飛行艇や訓練支援機の製造、販売、修理を行っています。新明和岩国航空整備株式会社や天龍エアロコンポーネント株式会社などの子会社が、航空機部品の製造や組立を手掛けています。
その他のセグメントでは、建設業や不動産業、システム開発などを行っています。明和工務店や新明和商事株式会社、新明和ソフトテクノロジ株式会社などの子会社が、これらの事業を支えています。
経営方針
新明和工業は、創業100周年を迎えた節目に、持続的成長を目指す新たな経営理念を制定しました。この理念に基づき、2030年を目標年とする長期ビジョンを掲げ、長期志向経営への転換を図っています。同社は、グローバルな社会ニーズに応え、都市・輸送・環境インフラの高度化に貢献する価値共創カンパニーを目指しています。
中期経営計画「SG-2023」では、経済活動への新型コロナウイルス感染症の影響緩和や資源・原材料価格の高騰など、不透明な状況を踏まえ、業績目標を修正しました。2023年度の連結売上高目標を2700億円、連結営業利益目標を120億円と設定しています。また、海外売上高の目標を600億円とし、ROEは7.2%、ROICは5.2%を目指しています。
同社は、原材料価格の高騰に対応する適正な価格設定やROIC経営の実践による投下資本の最適化、生産性の向上に努めるとともに、中期経営計画「SG-2023」に掲げる諸施策の着実な実行を進めています。2024年度からは「Phase2<拡大>」の適用期間を迎え、さらなる資本効率の改善と収益力の強化を図ります。これらの取り組みを通じて、長期経営計画「SG-Vision2030」に掲げる目標の実現を目指しています。