事業内容
あんしん保証は、賃貸借契約における家賃債務の人的保証、すなわち連帯保証人制度を法人として引き受ける機関保証会社です。同社は、賃借人と連帯保証人との間の不和を抑制し、不動産賃貸業界の活性化を目指しています。主な事業として、「ライフあんしんプラス」や「あんしんプラス」といった保証商品の販売を行っており、これらのサービスは賃借人や連帯保証人の便益を向上させることを目的としています。
「ライフあんしんプラス」は、クレジットカード事業者(ライフカード)との業務提携により、家賃等の立替を行うサービスです。この商品は、家賃債務保証業界においてあんしん保証が先駆的に販売を開始したもので、不動産管理会社(賃貸人を含む)に対して滞納家賃等債務の保証を退去時まで行います。
一方、「あんしんプラス」は、あんしん保証が直接家賃等の立替を行うサービスであり、信用情報機関CICへの加盟により適切な与信機能を確保しています。このサービスは、入居者(賃借人)からの家賃等の支払いを保証し、未回収リスクをヘッジするために高い審査能力を要します。
さらに、あんしん保証は滞納報告型商品も提供しており、入居者(賃借人)による家賃等の滞納が発生した場合に不動産管理会社からの滞納の報告を受け、滞納家賃等の代位弁済を行うサービスです。
これらの事業を通じて、あんしん保証は賃貸市場における安定した収益基盤の構築と、賃借人と賃貸人との間で起きるトラブルの抑制に貢献しています。
経営方針
あんしん保証は、賃貸借契約における家賃債務の人的保証を法人として引き受ける機関保証会社として、賃貸市場における安定した収益基盤の構築と、賃借人と賃貸人との間で起きるトラブルの抑制に貢献しています。同社は、家賃保証事業を継続し拡大していくことを通じて、機関保証の普及の実現ならびに企業価値の向上を目指しています。
中長期的な経営戦略として、あんしん保証は管理物件市場に加え、家主自身で物件を管理する一般物件市場の開拓を推進しています。これにより、市場の多様性と収益の分散化を図っています。また、クレジットカードポイントを付与できる信販会社との提携商品や、事前立替による保証、指定信用情報機関を用いた与信精度の向上など、競争上の強みを活かした市場開拓を進めています。
さらに、新たなクレジットカード会社との提携商品の販売や、指定信用情報機関を用いた滞納報告型商品の販売強化にも注力しています。これらの施策を通じて、あんしん保証は家賃債務の保証事業を基幹ビジネスとしながら、未だ機関保証が進出していない分野への進出も視野に入れています。
事業上及び財務上の課題としては、新商品の拡充と既存商品の拡大、回収基盤強化による流動債権比率の抑制、システム機能の定着化、人材の育成・従業員満足度の向上、コンプライアンス体制の強化などに取り組んでいます。これらの施策を定着させることで、新たな企業価値創造に向けた挑戦を続けています。