事業内容
かんぽ生命保険は、生命保険業を中心に展開する企業グループで、保険業法に基づく免許・認可を得て事業を営んでいます。同社は、日本郵政グループの一員として、生命保険事業セグメントを担当しており、郵便・物流事業、郵便局窓口事業、国際物流事業、銀行業など、日本郵政グループが手掛ける幅広いサービスの中で生命保険サービスを提供しています。
かんぽ生命保険の主な事業内容は、個人保険及び財形保険、個人年金保険及び財形年金保険、再保険契約などの保険引受業務に加え、有価証券の取得、不動産の取得、金銭債権の取得、金銭の貸付(コールローンを含む)、有価証券の貸付、預金又は貯金、金銭、金銭債権、有価証券又は不動産等の信託、有価証券関連デリバティブ取引、金融等デリバティブ取引又は先物外国為替取引など、多岐にわたる資産運用業務を行っています。
また、かんぽ生命保険は、他の保険会社(外国保険業者を含む)その他金融業を行う者の業務の代理又は事務の代行も行っており、アフラック生命保険株式会社、エヌエヌ生命保険株式会社、住友生命保険相互会社、第一生命保険株式会社、東京海上日動あんしん生命保険株式会社、日本生命保険相互会社など、複数の保険会社の商品の受託販売を行っています。
さらに、かんぽ生命保険は、郵政民営化法により公社から郵政管理・支援機構に承継された、簡易生命保険契約の管理業務を、郵政管理・支援機構から受託しており、簡易生命保険契約に基づく保険責任のすべてを受再しています。このように、かんぽ生命保険は、生命保険業務を核としつつ、資産運用業務や他社保険商品の販売代理業務など、多角的な事業を展開しています。
経営方針
かんぽ生命保険は、顧客中心の経営理念のもと、持続的な成長を目指しています。同社は、お客様一人ひとりの人生に寄り添い、分かりやすい商品と質の高いサービスを提供することを経営方針として掲げています。また、社員が力を発揮できる環境整備、健全な経営の実施、健康促進や環境保護への貢献など、幅広い分野での取り組みを進めています。
2021年5月に公表された中期経営計画では、お客様体験価値(CX)を最優先とするビジネスモデルへの転換を通じて、再生と持続的成長を目指しています。具体的には、営業推進体制の改革やビジネスモデルの改革を両輪として、社員一人ひとりが主体的に行動することで成長を実現する方針です。
また、信頼回復に向けた取り組みの継続、保険サービスの充実、資産運用の深化・高度化、事業運営の効率化・高度化など、事業基盤の強化にも注力しています。お客様体験価値の向上を目指し、デジタル技術の活用による手続きの簡便化や、チーム一体でのきめ細やかなサポートの提供など、様々な施策を展開しています。
さらに、ESG経営の推進も重要な取り組みの一つであり、社会課題の解決への貢献を目指しています。これには、環境保護、健康増進、社員の活躍環境の確立などが含まれます。
かんぽ生命保険は、これらの取り組みを通じて、お客様から真に信頼される企業への再生を目指し、持続的な成長を追求しています。