事業内容
アストマックスグループは、総合エネルギー事業と金融事業を二大柱として展開しています。同社の事業セグメントは、再生可能エネルギー関連事業、電力取引関連事業、小売事業、アセット・マネジメント事業、ディーリング事業の5つに分類されます。
再生可能エネルギー関連事業では、太陽光発電所の開発、売電、保守・運用管理、地熱発電の事業化、PPA(Power Purchase Agreement)に基づく自家消費モデルの導入、蓄電池事業などを手がけています。このセグメントには、アストマックスえびの地熱株式会社などの子会社や、複数の匿名組合出資、投資事業有限責任組合出資が含まれます。
電力取引関連事業では、電力の卸売り販売や代行サービス(顧客管理、需給予測、需給管理など)を提供しています。この事業は、以前はアストマックス・エナジー・サービス株式会社(AES社)が推進していましたが、現在はアストマックスが単独で行っています。
小売事業では、アストマックス・エネルギー株式会社を通じて、小売電気事業及びガス小売事業を展開しています。
アセット・マネジメント事業では、アストマックス・ファンド・マネジメント株式会社が、ベンチャーキャピタルファンド、学校法人等の基金の資産運用を担うファンド、再生可能エネルギーを中心とするエネルギー事業に関連する投資を行うファンド等の運用業務を行っています。
ディーリング事業では、国内外の主要取引所において商品先物を中心に、株価指数等の金融先物を取引対象とした自己勘定取引を行っています。
これらの事業を通じて、アストマックスグループは、エネルギーと金融の分野で幅広いサービスを提供しています。
経営方針
アストマックスは、持続可能な社会の実現を目指し、総合エネルギー事業と金融事業の展開を通じて企業価値の向上を図っています。同社は、社会の変化に対応し、変化を捉え進化につなげることをビジョンとして掲げ、「SPIRIT of Challenge」をバリューとしています。これに基づき、中期ビジョン2025を策定し、第二の創業期と位置づけ、総合エネルギー事業会社への変革を加速させています。
同社は、SDGs達成への貢献を事業活動の基本に位置付け、再生可能エネルギー関連事業の拡充や電力取引関連事業、小売事業への参画を進めています。特に、再生可能エネルギー関連事業では、太陽光発電や地熱発電などに注力し、脱炭素社会の実現に貢献しています。また、電力取引関連事業や小売事業では、電力の需給管理やリスク管理、小売電気事業者向けのマネジメントサービス提供などを通じて、エネルギー資源の有効活用と効率的なサービス提供を目指しています。
アストマックスは、事業の多様化と収益基盤の拡充を図るため、新たな事業モデルの構築にも積極的に取り組んでいます。これには、蓄電池を活用した事業の拡大や地域電力設立の支援強化、小売電気事業者向けのサービス提供拡大などが含まれます。また、資金調達手段の多様化やAIの活用によるDX推進、人的資本投資の拡充など、経営資源を集中して事業領域におけるサービスの在り方を見極め、必要な外部パートナーとの提携を広げています。
これらの取り組みを通じて、アストマックスは、2025年3月期における定量的目標として、連結営業収益200億円以上、税金等調整前当期純利益7億円以上、1株当たり純資産額500円以上を目指しています。同社は、事業及び収益の持続的拡大を図り、ステークホルダーに対する一層の付加価値の提供を進めていく方針です。