事業内容
名村造船所株式会社(以下、同社)とそのグループ企業(子会社17社および関連会社3社)は、船舶、機械、鉄鋼構造物の製造販売及び船舶の修繕を主要事業としています。これらの事業は、新造船事業、修繕船事業、鉄構・機械事業、その他事業の4つのセグメントに分類されます。
新造船事業では、同社と函館どつく株式会社(連結子会社)が中心となり、各種船舶の製造販売を行っています。製造プロセスにおいては、鋼材ショット加工を伊万里鉄鋼センター株式会社(連結子会社)に委託し、船舶資材の一部は名和産業株式会社(連結子会社)を通じて仕入れています。また、船型の技術開発は名村エンジニアリング株式会社(連結子会社)が担当し、船舶の設計の一部はエヌウェーブ ベトナム社(連結子会社)が行っています。
修繕船事業では、佐世保重工業株式会社(連結子会社)と函館どつく株式会社(連結子会社)が船舶の修繕を手掛け、名村マリン株式会社(連結子会社)が同社から船舶の修繕を受託しています。
鉄構・機械事業においては、同社と函館どつく株式会社(連結子会社)が製造販売を行い、名和産業株式会社(連結子会社)を通じて資材の一部を仕入れています。佐世保重工業株式会社(連結子会社)では、クランク軸等の船舶用機器の製造も行っています。
その他事業としては、名村情報システム株式会社(連結子会社)がソフトウェア開発や情報機器の販売を、玄海テック株式会社(連結子会社)が設備の保全や保安業務を受託しています。また、名村マリン株式会社(連結子会社)は船舶の保守やアフターサービスを提供し、複数の連結子会社が船舶貸渡業を営んでいます。さらに、佐世保マリン・アンド・ポートサービス株式会社(連結子会社)は曳船業務に従事し、函館ポートサービス株式会社(関連会社)は曳船業務および内航運送業務を行っています。
経営方針
名村造船所株式会社(以下、同社)は、船舶、機械、鉄鋼構造物の製造販売及び船舶の修繕を主要事業としており、新造船事業、修繕船事業、鉄構・機械事業、その他事業の4つのセグメントに分類されます。同社は、長期的視野に立ったグループ経営を通じて、持続的な発展を目指しています。そのために、建造・生産能力の拡大と収益力の安定・強化に努めています。
新造船事業では、変動要素が多い市場環境の中で、総合的な国際競争力の強化を基本としながら、内航船市場の開拓や船主業への進出による収益の安定化を図っています。また、修繕船事業や鉄構・機械事業の基盤強化により、安定収益の確保・拡大を目指しています。これには、人材の育成や設備の拡充が不可欠です。
財務面では、将来の成長に必要な投資のために、長期資金の調達手段を検討しています。同社は、収益力の強化と企業価値の向上に加え、地球環境の改善や地域社会への貢献を通じて、様々なステークホルダーとの信頼関係の強化・拡大を図り、持続的な成長を期待される企業グループの形成を目指しています。
新造船事業においては、コスト削減活動の推進や商品開発力と営業体制の強化、デジタル技術を駆使した生産現場の最適化と建造能力の拡大などに取り組んでいます。また、修繕船事業では、大型艦艇や巡視船などの修繕工事において存在感を発揮し、収益拡大を目指しています。鉄構・機械事業では、技術力の底上げやコスト競争力の強化、エンジニアリング体制の整備に取り組み、収益拡大を目指しています。
これらの戦略を通じて、同社は持続可能な成長を目指し、企業価値の向上に努めています。