事業内容
KOAグループは、電子機器の回路部品(抵抗器、IC、複合部品など)の開発、製造、販売を主軸に事業を展開しています。このグループは、KOA本体と19の子会社、2の関連会社から成り立っており、グローバルに事業を展開しています。
事業セグメントは、地域別に日本、アジア、アメリカ、ヨーロッパの4つに分けられています。日本では、KOAと興亜エレクトロニクス㈱を含む4つの連結子会社が高度技術製品や高付加価値製品の生産を担当し、9ヶ所の営業所と興亜販売㈱が販売を行っています。
アジアでは、生産コストの有利性とグローバルな事業展開を目的として、高雄興亜股份有限公司や上海興亜電子元件有限公司などの連結子会社が抵抗器などの生産を手がけ、KOA DENKO(S)PTE. LTD.などの連結子会社が販売を担当しています。
アメリカでは、KOA SPEER HOLDING CORP.とKOA SPEER ELECTRONICS,INC.が販売拠点として機能しています。ヨーロッパでは、KOA Europe GmbHが販売を、VIA electronic GmbHが研究開発をそれぞれ担当しています。
これらの事業展開を通じて、KOAグループは電子機器の回路部品分野でのグローバルなプレゼンスを確立しており、各地域での生産拠点と販売網を強みとしています。
経営方針
KOAグループは、電子部品業界において、抵抗器、IC、複合部品などの開発、製造、販売を行うグローバル企業です。同社は、株主、顧客、社員、地域社会、地球という5つの主体との間に信頼を築き、企業価値の向上を目指すことを経営の基本方針としています。経済の不透明感が強い中、同社は2030年に向けた長期ビジョンと2022年度から2024年度の中期経営計画を策定し、確実な成長のための基盤づくりを目指しています。
中期経営計画では、「2030年に向けた供給体制の構築」、「KPS(KOA Profit System)の『しんか』」、「イノベーション・マネジメントシステム(IMS)の導入」、「再生可能エネルギーの導入と電力使用量の削減」、「未来を創造する人づくり」、「ガバナンスの新たな取り組み」を重点施策として推進しています。これらの施策は、サイバー空間と現実社会を融合させた「Society 5.0」の実現に貢献し、自動運転などの分野での経済発展と社会的課題の解決を目指します。
また、エレクトロニクス業界における「環境」「安全」「利便性」のキーワードに対応し、技術革新を進める自動車分野での市場発展に貢献しています。特に、カーボンニュートラル実現に向けた電動化戦略が加速する中、面実装抵抗器の需要拡大に対応するための供給体制の構築が急務です。同社は、品質と信頼性を重視し、顧客から最初に選ばれる企業を目指しています。
KOAグループは、グローバルに展開する生産拠点と販売網を強みとし、電子機器の回路部品分野でのプレゼンスを確立しています。中期経営計画を通じて、社会課題の解決に貢献し、持続可能な成長を目指しています。