事業内容
双葉電子工業株式会社とそのグループ企業(26社を含む)は、電子デバイス関連製品および生産器材製品の製造・販売を中心に事業を展開しています。また、これらの事業に関連する人材派遣や請負サービスも手がけています。
双葉電子工業グループの事業は大きく2つのセグメントに分かれています。第一のセグメントは電子デバイス関連事業で、タッチセンサー、有機ELディスプレイ、蛍光表示管、複合モジュール、産業用およびホビー用ラジコン機器などの製品を提供しています。このセグメントには、双葉モバイルディスプレイ株式会社や小川精機株式会社など、複数の製造・販売子会社が含まれます。また、セントラル電子制御株式会社は通信制御技術を活用した機器・システムの受託開発を行っています。
第二のセグメントは生産器材事業で、プレート製品、金型用器材、成形・生産合理化機器などを製造・販売しています。このセグメントには、起信精機株式会社や富得巴精模(深圳)有限公司など、製造・販売を行う複数の子会社があります。さらに、株式会社カブクとは共同でネットワーク製造プラットフォームの開発を進めています。
双葉電子工業グループは、これらの製品とサービスを通じて、幅広い産業分野に対応する技術力と製品ラインナップを持つ企業グループとして位置づけられます。
経営方針
双葉電子工業株式会社は、電子デバイス関連製品および生産器材製品の製造・販売を中心に、人材派遣や請負サービスも手がける多角的な事業を展開しています。同社グループは、企業理念「Futaba Way」に基づき、AIやIoTなどの技術を取り入れたモノづくりの進化や新製品開発に注力しており、市場ニーズをダイレクトに反映させた商品企画や製造に取り組んでいます。また、選択と集中による成長市場への差別化と効率化を進め、継続的な企業価値の向上を目指しています。
双葉電子工業は、厳しい経営環境の中で、中期経営計画「Futaba Innovation Plan 2023」を策定し、事業ポートフォリオの再構築や組織再編、コスト構造改革などによる体質改革を進めてきました。しかし、新型コロナウイルス感染症の影響や市場ニーズとの乖離などにより、一部の新製品が目標売上を下回る結果となりました。これを受け、同社は事業再生計画「Re-Futaba–考動(決意と約束)–」を実行し、持続的に成長できる体制への立て直しを進めています。
また、双葉電子工業は、電子デバイス関連事業において、センサーや無線技術を活用した融合商品、IoT機器やサーボ関連機器などへの継続的な需要に対応し、市場投入を進めています。生産器材事業では、金型用器材や成形・生産合理化機器の海外販売強化を図り、新たな販売・マーケティングツールの活用やSDGsへの貢献を提案しています。
双葉電子工業グループは、技術力と製品ラインナップを強みとし、電子デバイス関連事業および生産器材事業を通じて、幅広い産業分野に対応する企業グループとして、持続可能な社会の実現に貢献していく方針です。