リード【6982】 スタンダード(内国株式)

自動車用部品の板金・塗装、樹脂成形加工、情報通信機ラック、電子機器ケース、駐輪ラックの製造・販売、賃貸不動産事業。

リード【6982】 スタンダード(内国株式)

自動車用部品の板金・塗装、樹脂成形加工、情報通信機ラック、電子機器ケース、駐輪ラックの製造・販売、賃貸不動産事業。

事業内容

リード社は、自動車用部品の製造を中心とした事業を展開しています。具体的には、バンパーやスポイラーなどの外装部品やハンドブレーキレバーシステムなど、自動車の安全性やデザインに寄与する製品を手がけており、これらの製品が同社の売上の大部分を占めています(売上高比率90.9%)。

また、リード社は電子機器事業も手がけており、情報通信機ラックや汎用電子機器ケース、シャーシなどを製造しています。このセグメントは、同社の売上において小規模ながらも重要な部分を占めており(売上高比率3.4%)、技術力の高さを示しています。

駐輪事業においても、リード社は駐輪ラックの企画開発から設計、製造、販売・設置、さらには保守メンテナンスや駐輪場経営までを手がけています。このセグメントは、同社の事業の多様性を示すものであり、売上高比率は5.7%です。

さらに、リード社は賃貸不動産事業も展開しており、貸店舗を通じて収益を上げていますが、このセグメントの売上高比率は公表されていません。

これらの事業セグメントを通じて、リード社は多角的なビジネスモデルを構築し、安定した収益基盤を築いています。同社の事業内容は、自動車用部品の製造から電子機器、駐輪事業、さらには不動産まで、幅広い分野に及んでおり、それぞれのセグメントが相互に補完し合う形で事業を展開しています。

経営方針

リード社は、自動車部品、電子機器、駐輪事業、賃貸不動産という多角的な事業を展開しており、特に自動車用部品の製造が主力事業です。同社は、「製品を通じて社会に貢献し、お客様の満足と信頼を得る」を使命に掲げ、品質重視の製品づくりを推進しています。経営戦略としては、経営効率の向上と企業の存続・発展に必要な利益の確保を目指し、安定した配当が実施できる強固な体質の企業を目指しています。

中期経営計画では、営業利益率5%以上の確保を目標に掲げ、自動車部品部門では量産品のティア1受注の増加を目指しています。これには、開発・設計部門の拡充や、自動車用外装部品の樹脂成形及び樹脂塗装部品の受注拡大が含まれます。また、自社製品部門では、電子機器事業の売上拡大と収益性の向上、駐輪事業では自転車駐輪設備の企画開発からメンテナンスまでを一貫して行い、収益性の強化を図っています。

リード社は、新型コロナウイルス感染症の影響や自動車部品業界の競争激化など、厳しい経営環境の中で、安定した利益を上げる収益構造の構築を目指しています。これには、新規受注の拡大、人員配置の適正化、生産性の追求、主要経費の予算管理の実践が含まれます。また、品質の確保と開発技術力の強化、特にアニールレス技術の特許取得なども重要な課題としています。

さらに、リード社は内部統制システムの整備やガバナンス体制の強化、品質及び環境保全マネジメントシステムの運用展開を通じて、企業価値の向上とステークホルダーからの信頼性の確保に努めています。これらの戦略を通じて、リード社は持続可能な成長を目指しています。