事業内容
図研は、エレクトロニクス、自動車関連、産業機器製造業を中心に、設計から製造までのプロセスに関わる多岐にわたるソリューションを提供している企業です。同社グループは、株式会社図研を含む23社(非連結子会社1社を含む)及び関連会社1社で構成されています。主な事業内容は、ソフトウェアの研究開発、製造、販売、コンサルティング、サポートサービスなどです。
同社の提供する製品やサービスには、基板設計ソリューション、回路設計ソリューション、ITソリューション、クライアントサービスがあります。これらは、日本国内外の多くの拠点を通じて提供されており、欧州、米国、アジアなど世界各地に展開しています。例えば、ズケンLtd.(欧州)、ズケンGmbH(欧州)、図研アルファテック株式会社(日本)、図研プリサイト株式会社(日本)、ズケン・バイテックInc.(米国)などがあります。
また、図研はミドルウェア製品の研究開発、製造、販売、サポートサービスも手がけており、図研エルミック株式会社(日本)がこれに該当します。さらに、人材派遣を含む技術支援サービスも提供しており、図研テック株式会社(日本)がこれを担当しています。ネットワーク関連製品の販売とサポートサービスも事業の一環で、図研ネットウエイブ株式会社(日本)がこれにあたります。
これらの事業を通じて、図研はエレクトロニクス、自動車関連、産業機器製造業界における設計から製造に至るプロセスにおいて、幅広いニーズに応えるソリューションを提供しています。
経営方針
図研は、エレクトロニクス製造業、自動車関連・産業機器製造業を中心に、設計から製造に至るプロセスの効率化と生産性向上を目指し、モノづくり産業の発展に貢献することを基本方針としています。同社は、市場ニーズの変化に迅速に対応し、最適なソリューションを提供することに努めています。
経営指標としては、ソリューションビジネスの推進と新たな市場や技術領域への積極的な展開を通じて、事業の拡大と株主利益の長期的な確保を目指しています。特に、製造業のエレクトロニクス化の進展に伴い、同社が対象とする市場は拡大しています。
経営戦略としては、モノづくりのプロセス全体のデジタルトランスフォーメーション(DX)を実現するための革新的なソリューションの提供に注力しています。これには、主力製品の拡販やMBSE(モデルベースシステムエンジニアリング)分野への取り組み、さらにはモノづくり企業のDX支援が含まれます。
具体的には、電気設計システム「CR-8000」シリーズのAI機能強化や、ワイヤハーネス設計システム「E3.series」の機能拡充、MBSE分野での製品力強化や新しい設計手法の提案活動などが挙げられます。これらの取り組みを通じて、図研はお客様の次世代モノづくりに貢献し、企業価値の向上を目指しています。