事業内容
日本アビオニクスは、情報システムと電子機器の販売を主軸に事業を展開しています。同社グループは、日本アビオニクス自体とその子会社である福島アビオニクス株式会社、さらに親会社であるNAJホールディングス株式会社から構成されています。
情報システム部門では、表示・音響関連装置、誘導・搭載関連装置、指揮・統制関連装置、ハイブリッドICなどの製品を提供しています。これらの製品は、高度な技術を要する分野での使用が想定されており、特に防衛や航空宇宙産業での応用が見込まれます。
一方、電子機器部門では、接合機器やセンシングソリューションを手がけています。これらの技術は、製造業での品質管理や、環境監視など幅広い分野での利用が可能です。
日本アビオニクスの親会社であるNAJホールディングス株式会社は、同社の株式の55.74%を保有しており、事業活動の支配・管理を行っています。これにより、グループ全体の戦略的な経営と事業展開が可能になっています。
以上のように、日本アビオニクスとそのグループ会社は、情報システムと電子機器の分野で高度な技術と製品を提供し、産業界や社会のニーズに応える事業を展開しています。
経営方針
日本アビオニクスは、独自のエレクトロニクス技術とシステム技術を駆使し、新しい価値を創造することを経営の基本理念としています。同社は、顧客価値経営を推進し、継続して営業利益率15%以上を目指す筋肉質な企業を目標に掲げています。また、成長戦略に向けた投資を積極的に行い、中長期的な企業価値の向上とステークホルダーへの還元を目指しています。
2022年6月には、2024年度までの中期経営計画を公表し、「更なる成長に向けた経営基盤強化と成長戦略推進」を方針としています。この計画では、R&D、ものつくり、セールス&マーケティングの3つの力を強化し、顧客価値提案力の向上を図ることで、競争力を高める全社的な取り組みを進めています。
具体的な事業別施策として、情報システム部門では、QCD(品質、コスト、納期)の改善活動を継続し、艦船搭載情報表示装置等の基盤事業を堅持しつつ、防衛予算増加に伴い、既存事業の拡大や次期防衛装備品事業への領域拡大を目指しています。電子機器部門では、通信の大容量化・高速化や自動車の電動化・高機能化に伴う市場の変化を捉え、接合4工法を基軸に市場を開拓し、AIやセンシング技術を取り入れた付加価値の高い製品やソリューションの提供を進めています。また、センシングソリューションでは、赤外線サーモグラフィを軸に、ヘルスケア、産業保安、スマートファクトリーへの貢献を目指しています。
これらの施策を通じて、日本アビオニクスは、2024年度の経営目標の実現に努め、2025年3月期には営業利益率15%以上、営業利益26億円、ROE10%以上を目標としています。同社は、これらの成長戦略を推進することで、安全で豊かな社会の実現に貢献し、持続可能な成長を目指しています。