事業内容
コーセル株式会社とその関連会社から成る同社グループは、直流安定化電源の製造・販売を主な事業としています。事業は地域別に「日本生産販売事業」、「北米販売事業」、「ヨーロッパ生産販売事業」、「アジア販売事業」、「中国生産事業」の5つのセグメントに分かれています。
日本生産販売事業では、コーセル株式会社がユニット電源、オンボード電源、ノイズフィルタの製造・販売を行っています。また、ベトナムのCOSEL VIETNAM CO.,LTD.では、電源に使用する部品(トランス)の製造を手がけています。北米販売事業は、COSEL USA INC.がアメリカでユニット電源などの販売を担当しています。
ヨーロッパ生産販売事業では、ドイツのCOSEL EUROPE GmbHとスウェーデン・ドイツのPowerbox International ABが、ユニット電源やPRBX製品の製造・販売を行っています。アジア販売事業は、香港のCOSEL ASIA LTD.と中国の科索(上海)電子有限公司が、アジア市場での販売を担っています。
中国生産事業では、無錫科索電子有限公司がユニット電源の製造を行い、上海科素商貿有限公司が中国生産品を各販売事業会社に輸出しています。製品は、ユニット電源、オンボード電源、ノイズフィルタ、PRBX製品の4つに分類され、各市場に供給されています。これらの製品は、制御機器、医療機器、通信機器など多岐にわたる市場で使用されています。
経営方針
undefinedは、直流安定化電源装置の設計開発・生産・販売を通じて、持続可能な社会の実現に貢献することを目指しています。同社は、品質至上を経営理念に掲げ、グローバル化や価値観の多様化に対応するため、ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン(DE&I)を重視し、社員が安全でやりがいを持って働ける環境を整えています。また、コーポレート・ガバナンスの強化にも注力しています。
第10次中期経営計画では、持続的成長に向けた事業改革・改善、新しい価値を創造する技術革新への挑戦、社員一人ひとりの成長と組織の進化を重視しています。これにより、同社は持続可能な社会の実現に貢献し、持続的成長を目指しています。経営指標としては、連結営業利益率15%以上、連結ROE10%を目標に掲げ、高利益体質の確立を目指しています。
2023年度の初年度目標では、部品材料の調達状況が改善し、売上高と営業利益が過去最高を記録しました。重要戦略として、適正な利益・原価管理、新製品売上比率の向上、欧州ビジネスの強化を掲げています。特に、新製品の拡販強化や生産能力の向上、適正なEOL計画の実施が課題とされています。
さらに、LITE-ON TECHNOLOGY CORPORATIONとの資本業務提携により、安定調達体制の確立、海外市場での販路拡大、再生エネルギー分野でのプレゼンス拡大などを目指しています。この提携は、第10次中期経営計画の重点戦略に「LITE-ONとの業務連携によるシナジー効果の創出」を追加し、次期中期経営計画の基盤づくりにも寄与する予定です。