事業内容
デンソー株式会社とそのグループ会社(子会社190社、関連会社83社)は、自動車部品の製造・販売を中心に幅広い事業を展開しています。事業セグメントは、「サーマルシステム」「パワートレインシステム」「エレクトリフィケーションシステム」「モビリティエレクトロニクス」「先進デバイス」「非車載事業」に大別されます。
サーマルシステムでは、乗用車および商用車向けのエアコン、コンプレッサ、ラジエータなどの冷却製品を提供しています。パワートレインシステムでは、ディーゼルおよびガソリンエンジン用の燃料噴射装置、点火製品、排気システム製品などを手がけています。
エレクトリフィケーションシステムでは、電動車両向けのインバータ、DC-DCコンバータ、電池管理システムなどを提供。モビリティエレクトロニクスでは、エンジンECU、車載インフォテインメントシステム、安全システム用のセンサーとECUなどを開発しています。
先進デバイスセグメントでは、CASE(Connected, Autonomous, Shared & Services, Electric)領域の製品、各種センサー、特定用途向けICなどを提供。非車載事業では、バーコードスキャナ、自動化設備、冷却・空調機器、施設園芸関連製品など、自動車以外の分野にも技術を応用しています。
デンソーは、自動車部品の製造・販売を核としながら、電動化、情報化、安全技術の進化に対応した製品開発を進め、自動車産業だけでなく、さまざまな分野での生活の質の向上に貢献しています。
経営方針
デンソー株式会社は、自動車部品の製造・販売を中心に、幅広い事業を展開しているグローバル企業です。同社は、魅力ある製品を提供し、変化を先取りして世界市場での発展を目指すと共に、自然を大切にし、社会と共生することを経営の基本方針としています。また、個性を尊重し、活力ある企業を作ることも重視しています。
デンソーグループは、「デンソーグループ2030年長期方針」を策定し、「環境」「安心」の提供価値を最大化することに加え、社会から「共感」していただける新たな価値の提供を通じて、笑顔広がる社会づくりに貢献する取り組みを進めています。この長期方針を実現するために、「2025年中期方針」を策定し、人財に主眼を置いた実現力の向上、ダイバーシティ&インクルージョンの推進、安全/品質、危機管理、収益力向上等の盤石な経営基盤の確立、事業ポートフォリオの変革を通じた新たな価値創出に注力しています。
注力する分野として、「環境」分野では2035年に生産活動でのカーボンニュートラルの実現を目指し、「モノづくり」、「モビリティ製品」、「エネルギー利用」の3つの領域で取り組みを進めています。「安心」分野では、「社会に『安心』を提供するリーディングカンパニー」を目指し、「交通事故死亡者ゼロ」、「快適空間」、「働く人の支援」の3つの領域で取り組みを進めています。
デンソーは、これらの取り組みを通じて、地球規模の社会課題に対応し、持続可能な社会の実現に貢献することを目指しています。