事業内容
トミタ電機株式会社とその子会社2社は、電子部品材料と不動産賃貸事業を主軸に展開しています。同社の電子部品材料事業は、フェライトコア(磁性材料)の製造・販売と、電子部品であるコイル・トランスの製造・販売に分かれています。フェライトコアの製造は、トミタ電機とその子会社である珠海富田電子有限公司が担当し、販売はトミタ電機とTOMITA FERRITE LTD.、珠海富田電子有限公司が行っています。一方、コイル・トランスの製造はトミタ電機が、販売も同社が手掛けています。
不動産賃貸事業では、トミタ電機が賃貸店舗の提供を行っており、これにより同社は電子部品材料事業と不動産賃貸事業の二つの柱で事業を展開しています。これらの事業を通じて、トミタ電機グループは電子部品の供給から不動産の提供まで、幅広いニーズに応える体制を整えています。
経営方針
トミタ電機は、テクノロジーを駆使して市場に価値ある製品を提供し、顧客満足を追求すると共に、適正な利益を株主と従業員に還元することで、グローバル化を推進し企業価値の向上を目指しています。同社は、安定的な経営を重視し、企業体質の強化と経営基盤の強化を目指しています。具体的には、自己資本比率80%以上、売上高経常利益率3%以上を目標としています。
中長期的な経営戦略として、トミタ電機は、EV、情報通信、産業機器、医療機器、省エネ・環境分野における国内外市場での新規開拓に注力しています。中国・香港・欧州営業を通じた販売拡大、海外生産工場の品質改善や経費削減による利益重視の体制強化を推進しています。重点課題として、新規受注の獲得、原価低減に向けた品質改善と製造設備の刷新、高信頼性・高効率化を目的とした材質開発を挙げています。
これらの戦略は、新型コロナウイルス感染症の影響が薄れつつあるものの、エネルギーや資源価格の高騰、世界的なインフレ進行、為替変動など不確実な経営環境の中で展開されています。トミタ電機は、これらの課題に対応しつつ、電子部品材料事業と不動産賃貸事業の二つの柱で事業を展開し、幅広いニーズに応える体制を整えています。