オープンアップグループ【2154】 プライム(内国株式)

技術者派遣や業務請負を行う人材サービスを展開し、機電・IT、建設、海外、製造の4つの事業領域を持つ企業。

オープンアップグループ【2154】 プライム(内国株式)

技術者派遣や業務請負を行う人材サービスを展開し、機電・IT、建設、海外、製造の4つの事業領域を持つ企業。

事業内容

オープンアップグループは、技術者派遣や業務請負を中心とした人材サービスを提供する企業で、事業は4つの主要なセグメントに分かれています。まず、機電・IT領域では、株式会社ビーネックステクノロジーズや株式会社オープンアップITエンジニアなどが、国内メーカーやIT企業に対して技術者の派遣を行っています。これには、機械・電気・電子系の技術者や、ネットワーク、サーバー、ソフトウェアの開発・運用を担当するIT技術者が含まれます。

次に、建設領域では、株式会社夢真や株式会社オープンアップコンストラクションが、施工管理技術者やCAD技術者の派遣を行っています。これにより、国内の建設業界のニーズに応えています。さらに、海外領域では、英国を中心にGap Personnel Holdings Limitedが、技術・製造分野における派遣や有料職業紹介を展開しています。中国、インドネシア、ベトナムでも現地法人を通じて人材サービスを提供しています。

製造領域では、株式会社ビーネックスパートナーズが国内メーカーに対して製造工程の派遣や業務請負を行っていましたが、2024年4月にUTグループに譲渡され、非継続事業として区分されています。これにより、製造領域の事業は再編されました。その他の事業として、株式会社オープンアップウィズによる障がい者雇用促進事業や、株式会社SAMURAIによるオンラインプログラミング教育事業があります。これらの多様な事業を通じて、オープンアップグループは幅広い人材サービスを提供しています。

経営方針

オープンアップグループは、持続的な成長を目指し、技術者派遣を中心に事業を展開しています。同社は、国内の技術系領域における顧客ニーズの高まりを背景に、事業戦略と財務戦略を適切に組み合わせることで成長を図っています。特に、技術者の採用と育成に注力し、社員の定着率を向上させることで、ライフタイムバリュー(LTV)の最大化を目指しています。

中期経営計画「BY25」では、2025年6月期までの目標を設定し、売上高と営業利益の年率10%以上の成長を掲げています。また、国内エンジニア数の増加や社員育成への投資、M&Aを通じた成長を重視しています。配当性向50%以上を目指し、株主還元にも力を入れています。これにより、収益性と成長性の両立を図り、持続可能な企業価値の向上を目指しています。

成長戦略としては、技術者の定着率向上を重視し、未経験者の育成プログラムやスキルアップ研修を強化しています。事業セグメントの多様化よりも、既存セグメントでの社員数増加と収益性向上を目指し、シナジー効果を生むM&Aや事業統合を積極的に推進しています。これにより、オープンアップグループは自立成長とM&Aによる成長を両立させる方針です。

同社は、社員の採用、育成、定着を優先課題とし、技術者派遣市場での競争力を高めるための取り組みを続けています。特に、採用力の強化や社員のスキル向上を通じて、顧客企業からの信頼を得ることを目指しています。これにより、オープンアップグループは、技術者派遣市場での地位を確立し、持続的な成長を実現しようとしています。