事業内容
日本フェンオールは、熱のコントロールを基礎技術として、多岐にわたる事業セグメントを展開しています。同社及び連結子会社3社で構成されるグループは、火災警報システム、消火システム、高性能防災システム、半導体製造装置用熱板、人工腎臓透析装置、プリント基板の実装組立、消防ポンプなどの分野で製品の開発、システムの販売・設計・工事・メンテナンスを行っています。
具体的には、防消火事業(SSP部門)では、火災警報システムや消火システム、爆発抑制システムの開発・製造・販売及びこれらのシステムの設計・施工・保守、エンジニアリングサービスを提供しています。温度制御事業(サーマル部門)では、温度調節器、半導体製造装置用熱板、高温炉用熱電対などの温度制御機器の開発・製造・販売及びサービスを手がけています。
医療事業(メディカル部門)では、人工腎臓透析装置や医療機器の開発・設計・製造・サービスを提供。プリント基板事業(PWB部門)では、プリント基板実装組立、アートワーク設計、ノイズ(EMC)対策を行っています。消防ポンプ事業(消防ポンプ部門)では、消防ポンプ、消防車、保安ポンプ、全自動消火システムなどの消防・防災機器の開発・製造・販売を行っており、この部門は㈱シバウラ防災製作所が担当しています。
これらの事業を通じて、日本フェンオールは幅広い分野での安全と快適性の向上に貢献しています。
経営方針
日本フェンオールは、安全で高品質な製品の提供を通じて社会に貢献することを経営理念としています。同社は、高い技術力で顧客から信頼される企業を目指し、取引先、株主、社員の満足度を高めること、そして法令を遵守し倫理性の高い企業活動を通して透明性のある企業を目指しています。これらの理念の下、差別化された高付加価値製品の開発、販売に注力し、収益力の向上と企業価値の向上に努めています。
中期経営計画では、「安心を創造し人と社会をつなぐ企業を目指す」というビジョンのもと、経営基盤への投資を積極的に行い、企業体質の強化を目指しています。重点方針としては、開発組織の陣容拡大と環境整備、社員が意欲を持って業務を遂行できる人事制度・組織の構築、オンリーワン製品の開発に注力し高収益を目指すこと、外部企業との提携や海外市場進出による事業拡大、ガバナンスやコンプライアンス対応の強化を挙げています。
また、経営上の目標の達成状況を判断するために、ROE(自己資本利益率)及びEBITDAマージンを重視しています。さらに、不正行為に関する自主回収や代替製品への交換、再発防止策の策定など、法令遵守・コンプライアンス意識の向上や内部監査及び品質保証体制の強化に取り組んでいます。
日本フェンオールは、「基本の徹底」と「変化への挑戦」を方針として掲げ、メーカーとしての再出発を図り、新たな価値を創造していくことで中長期的な成長を実現することを目指しています。