事業内容
チノーとそのグループ会社は、計測制御機器、計装システム、センサ、および関連サービスを提供する多岐にわたる事業を展開しています。
計測制御機器セグメントでは、チノーが国内で製造および販売を行っています。海外では、米国のCHINO Works America Inc.、中国の上海大華-千野儀表有限公司、タイのCHINO Corporation (Thailand) Limitedがチノーからの購入品を販売。韓国の韓国チノー(株)とインドのCHINO Corporation India Private Limitedは自社生産品とチノーからの購入品を販売しています。また、中国の千野測控設備(昆山)有限公司は、チノー及び上海大華-千野儀表有限公司に自社生産品を販売しています。
計装システムセグメントでは、チノー、三基計装(株)、アドバンス理工㈱が製造および販売を手掛けています。海外では、韓国の韓国チノー(株)と中国の千野測控設備(昆山)有限公司が製造、販売を行っています。
センサセグメントでは、チノーが国内で製造、販売を行い、(株)浅川レンズ製作所がセンサ用光学部品を製作し、直接販売も含めチノーに販売しています。明陽電機(株)は自社生産品を販売し、海外では韓国チノー(株)がチノーからの購入品を販売しています。
その他の事業として、チノーは修理及びメンテナンスサービス、計測制御機器やセンサの消耗品の販売を行っています。また、(株)チノーソフテックスがチノー製品のソフトウェアを制作し、販売しており、アーズ(株)は無線技術を活用した受託開発やコンサルティングを提供しています。
これらの事業を通じて、チノーグループは幅広い産業分野に対して高品質な製品とサービスを提供しています。
経営方針
チノーは、計測・制御・監視技術の限界に挑戦し、産業の発展とより良い明日の社会の実現に貢献することを企業理念としています。同社は、独創性のある技術とソリューションの創出を通じて、社会課題の解決を目指しており、「温度のチノー」として、多岐にわたるステークホルダーからの信頼を得ながら、中長期的な企業価値の向上に努めています。
同社は、2026年を目標年とする中期経営計画を策定し、持続可能な成長軌道の構築に取り組んでいます。この計画では、サステナビリティ経営の推進、成長分野のさらなる開拓・拡大、コア事業の高度化と価値創造、海外基盤の強化と事業拡大、経営基盤の強靭化を4つの基本戦略として掲げています。これらの戦略を軸に、経済的価値と社会的価値の両立を目指し、事業のサステナビリティ向上に努めています。
具体的な事業セグメント別の重点施策として、計測制御機器、計装システム、センサの各セグメントで、製品開発の推進、サービス業務の拡大、生産体制の最適化、制御構築技術やIoT技術の高度化、非接触センシングのシェア拡大などに取り組んでいます。また、財務戦略として、最適資本構成の追求や積極的な成長投資、安定配当の継続を目指しています。
2023年度の重点施策では、顧客や社会の発展に貢献するため、全社一体の連携・共創による顧客価値の把握と提供を効果的に展開し、企業価値向上と持続的成長の基盤を築くことを目標としています。これには、販売部門の横断的な仕組み作り、海外事業のシナジー効果の追求、開発と販売部門の連携強化、生産プロセスの最適化、計装の組織力強化などが含まれます。
チノーは、これらの成長戦略を通じて、中長期的な企業価値の向上を目指し、産業の発展とより良い明日の社会の実現に貢献していく方針です。