事業内容
新電元工業とそのグループ企業は、半導体製品、電装製品、電源製品の製造および販売を主な事業としています。グループは新電元工業を含む連結子会社18社、非連結子会社2社、関連会社1社で構成されています。
事業セグメントは主に2つに分けられます。第一に「デバイス事業」があり、これには㈱秋田新電元、㈱東根新電元、ランプーン・シンデンゲン・カンパニー・リミテッド、シンデンゲン・フィリピン・コーポレーションが製造を担当しています。第二に「電装事業」があり、㈱岡部新電元、シンデンゲン・インディア・プライベート・リミテッド、ピーティー・シンデンゲン・インドネシア、広州新電元電器有限公司、シンデンゲン(タイランド)カンパニー・リミテッド、シンデンゲン・ベトナム・カンパニー・リミテッドが製造しています。「その他」のセグメントとして、新電元スリーイー㈱および新電元メカトロニクス㈱が製造を行っています。
販売に関しては、新電元工業が全ての部門の製品を一括仕入れし、新電元工業およびシンデンゲン・アメリカ・インコーポレイテッド、新電元(香港)有限公司、新電元(上海)電器有限公司、シンデンゲン・ユーケー・リミテッド、シンデンゲン・シンガポール・ピーティーイー・リミテッドを通じて販売を行っています。また、シンデンゲン・インディア・プライベート・リミテッド、ピーティー・シンデンゲン・インドネシア、広州新電元電器有限公司、シンデンゲン(タイランド)カンパニー・リミテッド、シンデンゲン・ベトナム・カンパニー・リミテッド、新電元メカトロニクス㈱では、製品の全部または一部を直接販売しています。
経営方針
新電元工業とそのグループ企業は、経営理念として「社会と共に、顧客と共に、従業員と共に、成長する企業」を掲げ、エネルギーの変換効率を極限まで追求することで人類と社会に貢献することを企業ミッションとしています。同社は、半導体技術、回路技術、実装技術の融合を通じて、脱炭素社会実現に貢献する製品の創造に注力しています。
市場のニーズや価値観の多様化、気候変動、資源枯渇などの地球規模の課題に対応するため、新電元工業は長期的な経営ビジョンを策定し、中長期にわたる持続的な成長サイクルの確立を目指しています。2030年度を見据えた長期ビジョンでは、革新的な技術による環境に配慮したソリューションの提供を通じて、持続可能な社会に貢献し、パワーエレクトロニクスカンパニーとしての地位を確立することを目標としています。
具体的には、「脱炭素社会のキーパーツとなるパワーデバイス」「ヒトと環境の未来を託されるモビリティソリューション」「全事業のコア技術を融合した環境ソリューション」の創出に注力し、環境貢献を重視した製品ポートフォリオの継続的な整備を進めています。また、持続的成長のために資本効率を重視し、事業ポートフォリオの見直しや、設備投資・研究開発投資・人材投資などの経営資源の最適配分を進めています。
2022年度から2024年度までの第16次中期経営計画では、「長期ビジョンの実現に向けた基盤づくり」を経営方針とし、「稼ぐ体質づくり」「伸長事業拡大の布石」「温室効果ガス排出量削減分野へのリソース配分」を主要テーマとして掲げています。これにより、事業の成長とサステナビリティを統合した製品ポートフォリオへの転換を促進しています。同社は、デジタルトランスフォーメーションを広く活用し、経営方針の実現に向けた各施策の遂行を進めています。