事業内容
スミダコーポレーション株式会社とその国内外の連結子会社は、純粋持株会社体制をとり、生産・販売・研究開発体制を基盤に、アジア・パシフィック事業とEU事業の2つのセグメントに分かれて事業を展開しています。同社は、地域ごとに包括的な戦略を立案・決定し、車載用、産業機器用、家電用などの電子機器に搭載されるコイル関連部品及びモジュール製品の研究、開発、設計、製造、販売を行っています。
スミダコーポレーションの主要製品には、パワーインダクタやRFインダクタ、パワートランスフォーマー、シグナル関連製品、EMC製品、センサ・アクチュエータ、車載用モジュール、磁性材料、セラミック部品、電子製品製造サービス(EMS)、フレキシブルコネクション、医療機器用コンポーネントなどがあります。これらの製品は、面実装タイプやピンタイプ、デジタルアンプ用LPFコイル、RFチップインダクタ、PoEトランス、スイッチング・パワーサプライ、リアクタ、非接触給電コイル、RF/通信、RFID、アンテナコイル、ACパワーライン、DCパワーライン、ノーマルモードチョーク、コモンモードコイルなど、幅広い用途に対応しています。
これらの製品群は、車載、インダストリー、家電といった多岐にわたる電子機器に搭載され、同社グループの技術力と製品の多様性が、幅広い産業分野でのニーズに応えています。
経営方針
スミダコーポレーションは、技術と人の架け橋として、時代を超越した企業を目指し、革新的なアイディアを実現することで、世界にパワーと勇気を与えるソリューションを提供することをビジョンとしています。同社は、お客様に生活の質を向上させる製品や技術の開発を可能にするソリューションを提供することを使命としています。
中期経営計画において、スミダコーポレーションは3年間の計画期間を設定し、事業環境に応じた市場別基本方針と重点課題を定めています。前中期経営計画(2021-2023年度)では、車載市場、インダストリー市場、家電市場においてそれぞれ重点的に取り組み、特にxEV市場での成長を目標に掲げました。結果として、xEV関連の売上高は年率54%で成長し、目標に近い成果を達成しました。
新中期経営計画(2024-2026年度)では、「脱炭素関連」市場での成長を重点課題としています。充電インフラや太陽光発電、蓄電池などの「グリーンエネルギー関連」に焦点を当て、年率22%の成長を目指し、2026年度には売上高全体の35%以上を占めることを目標にしています。また、地産地消の体制強化、生産ラインの自動化、DXの活用などを通じて、効率的かつ持続可能な成長を目指しています。
数値目標としては、2026年度の売上収益1,900億円、営業利益135億円、1株当たり当期利益(EPS) 272円を掲げています。これらの目標達成に向けて、スミダコーポレーションは、技術革新と市場ニーズの変化に応じた戦略的な事業展開を進めています。