事業内容
TOAグループは、音響および映像分野に特化した製品の開発、製造、販売を行っている企業です。グループはTOA株式会社を中心に、子会社23社および関連会社1社から成り立ち、全体で25社で構成されています。事業セグメントは、地域別に分けられており、日本、アジア・パシフィック、欧州・中東・アフリカ、アメリカ、中国・東アジアの5つのセグメントに分類されています。
日本セグメントでは、アコース株式会社、PT. TOA GALVA INDUSTRIES、得洋電子工業股份有限公司が音響製品の開発と製造を、タケックス株式会社が映像製品の開発と製造を、TOA VIETNAM CO., LTD.が音響および映像製品の開発と製造を担当しています。販売はTOA株式会社とTOAエンジニアリング株式会社が行い、TOAエンジニアリング株式会社と株式会社ジーベックは専門機能を有しています。また、TOAエンジニアリング株式会社とTOA Communication Systems, Inc.は鉄道車両関連製品の製造販売を行っています。
アジア・パシフィックセグメントでは、TOA ELECTRONICS PTE LTDを含む5社が製品の販売を担当しています。欧州・中東・アフリカセグメントでは、TOA Electronics Europe G.m.b.H.を含む2社が、アメリカセグメントではTOA ELECTRONICS, INC.を含む1社が、中国・東アジアセグメントではTOA (CHINA) LIMITED.を含む2社がそれぞれ製品の販売を行っています。
グループ各社は開発・製造および販売に機能分担しており、開発と生産会社は事業別に一体性を持たせています。国内市場では代理店を経由し、海外市場では主に現地販売子会社を経由して販売しています。TOAエンジニアリング株式会社はエンジニアリングのサポートおよび鉄道車両関連事業を、株式会社ジーベックはソフト企画制作、音響ホール・スタジオ等の管理・運営などの専門機能を、TOA Communication Systems, Inc.は鉄道車両関連事業を分担しています。
経営方針
TOAグループは、音響および映像技術の専門企業として、顧客に安心して使用できる製品の提供、取引先との信頼関係の構築、従業員の働きやすい環境作りを経営の基本方針として掲げています。同社は、社会全体の「音によるコミュニケーション」への貢献を目指し、創造的な商品開発と市場細分化に徹底して取り組んでいます。
2024年3月期の目標として、売上高48,000百万円、営業利益2,500百万円を設定し、2026年3月期には売上高52,000百万円、営業利益4,500百万円を目指しています。これらの目標達成に向け、TOAグループは「Dr. Sound -社会の音を良くするプロフェッショナル集団-」という経営ビジョン2030を掲げ、社会課題の解決に貢献する製品やサービスの提供を目指しています。
具体的な成長戦略として、パブリック空間での音環境の最適化を目指し、エンジニアリング・ノウハウとAI技術の組み合わせによるソリューションの自動化・自律化を進めています。また、音と映像の遠隔伝送・制御技術を活用し、地域やマーケットに根差した活動を強化しています。
デジタルシフトの推進と人材育成にも注力し、デジタルツールの整備やデータ活用による新たなビジネスの創出、多様性を活かした人材配置などを通じて、収益力と競争力の向上を図っています。これらの取り組みを通じ、TOAグループは新たな成長基盤の構築を目指しています。