事業内容
ティアックは、音響機器と情報機器の開発及び製造販売を主軸に展開するグローバル企業です。同社グループは、ティアック本社および11の子会社で構成されています。音響機器事業では、アナログレコードプレーヤー、SACDプレーヤー、ハイレゾリューションオーディオ再生機器、マルチトラックレコーダー、USBオーディオインターフェースメモリーレコーダー/プレーヤー、CDレコーダー/プレーヤーなどを提供しています。このセグメントには、ティアックアメリカ、ティアックヨーロッパGmbH、ティアックUK LTD.、エソテリック株式会社などが含まれます。
情報機器事業では、機内エンターテインメント機器、トランスデューサー、データレコーダー、医用画像記録再生機器などを手掛けています。この事業には、ティアックマニュファクチャリングソリューションズ株式会社やティアックシステムソリューションズ株式会社などが関与しています。
また、「その他」のカテゴリーには、EMS事業や産業用光ドライブが含まれ、ティアックマニュファクチャリングソリューションズ株式会社などがこのセグメントに貢献しています。これらの事業を通じて、ティアックは多岐にわたる技術と製品を世界中の顧客に提供しています。
経営方針
ティアックは、音響機器と情報機器の開発及び製造販売を軸に、グローバル市場での事業展開を進めています。同社は、創業以来の企業文化「創意と誠実」を基に、「Recording Tomorrow」というタグラインのもと、レコーディング・ソリューション・カンパニーとして、高品質な製品とサービスを提供し続けることを経営の基本方針としています。また、営業利益とフリーキャッシュ・フローを重要な経営指標とし、収益性とキャッシュフローの改善を目指しています。
中期経営計画「B-7030計画」では、「ニッチトップ戦略」を採用し、各事業で特定領域のトップシェアを獲得後、システム・ソリューションの展開を通じて事業拡大を図る方針です。音響機器事業では、ESOTERICブランドとTEACブランドのプレミアムオーディオのブランド価値向上とファンベースの拡大、TASCAMブランドの音楽制作・業務用オーディオ機器の新たな収益軸の育成に注力します。情報機器事業では、半導体製造装置向けの製品の市場拡大と医用画像記録機器の高付加価値化を進めます。
さらに、インターネットや通信技術の発展による記録再生機器のニーズ減少に対応し、ネットワーク対応機器やソリューションの提案・提供を急ぎ、収益力向上と事業成長を目指します。また、SDGsの達成に貢献し、女性管理職比率増加、紙使用削減、製品・部品リユース比率の向上など、環境負荷の低減と持続可能な社会実現に向けた取り組みを進めています。
ティアックは、これらの戦略を通じて、ステークホルダーに対する品質の約束と企業価値の持続的成長を目指しています。