事業内容
SMKは、電気通信および電子機器用部品の製造・販売を主軸に事業を展開しているグローバル企業です。同社グループは、SMK本体と子会社24社、関連会社1社から構成されています。事業内容は大きく分けて、コネクタやジャックの製造販売を行う「CS(コネクション・システム)事業部」、リモコンやスイッチ、カメラモジュール、タッチセンサーの製造販売を手掛ける「SCI(センシング、コミュニケーション&インターフェース)事業部」、無線モジュールやNFCアンテナの製造販売を行う「開発センター」、そしてその他部品事業、リース事業、不動産賃貸事業、労働者派遣事業を含む「その他」のセグメントに分類されます。
CS事業部では、同軸コネクタや基板対基板コネクタ、FPCコネクタなどの製造販売を行っており、SMK Electronics Corporation, U.S.A.やSMK Electronics (Shenzhen) Co., Ltd.などが主要な会社として挙げられます。SCI事業部では、リモコンやスイッチ、カメラモジュール、タッチセンサーの製造販売を行い、SMK Electronics Corporation, U.S.A.やSMK Electronics (Malaysia) Sdn. Bhd.などが活動を支えています。開発センターは、無線モジュールやNFCアンテナの製造販売を担当し、SMK本体が中心となっています。その他のセグメントでは、昭和エンタプライズ(株)を含む多様な事業を展開しています。
これらの事業を通じて、SMKは電子機器用部品の分野で幅広い製品とサービスを提供し、グローバルな市場での地位を確立しています。
経営方針
SMKは、情報社会の発展に貢献することを企業理念とし、「CREATIVE CONNECTIVITY -Challenge, Creativity, Solutions」をビジョンに掲げています。同社は、クリエイティブで柔軟な発想と果敢なチャレンジを通じて、社会や顧客の様々な課題を解決するソリューションを提供することを目指しています。人材の多様化と育成にも力を入れ、持続可能な企業活動の基盤を築きつつ、中長期的な企業価値の向上に努めています。
中長期的な経営戦略として、SMKは車載、情報通信、家電、産業機器などの市場への積極的な参入と、グローバルな効率経営を推進しています。特に、車載市場のCASE(Connected, Autonomous, Shared & Service, Electric)の進展、情報通信市場での5Gの本格化、IoTの進化、カーボンニュートラルの実現に貢献する「グリーン×デジタル」分野など、成長が期待される市場向けに、創造性あふれる製品の開発・投入を進めています。また、新規市場での事業拡大やパートナーとの協業、オープンイノベーションによる新規事業創出にも積極的に取り組んでいます。
企業体質の強化も重点的に行っており、開発・設計・生産・販売・物流の各方面での合理化、事業の再編成、効率的な営業体制の整備、業務提携の検討などを進めています。生産体制の強化としては、固定費削減や生産の効率化、スマート工場の実現に向けた取り組みを推進しています。環境保全活動では、2045年にカーボンニュートラルを実現する目標を掲げ、太陽光発電設備の導入やCO2排出の少ない電力メニューの選択などを進めています。
これらの取り組みを通じて、SMKは持続的な成長と中長期的な企業価値の向上を目指しています。