ローランド ディー.ジー.【6789】 プライム(内国株式)

コンピュータ周辺機器の製造販売を主軸に、3D製品の開発・製造(DGSHAPE株式会社)、国内外での販売・マーケティング活動(Roland DGA Corporation等)、デジタルファクトリー導入による効率化を実現。

ローランド ディー.ジー.【6789】 プライム(内国株式)

コンピュータ周辺機器の製造販売を主軸に、3D製品の開発・製造(DGSHAPE株式会社)、国内外での販売・マーケティング活動(Roland DGA Corporation等)、デジタルファクトリー導入による効率化を実現。

事業内容

ローランド ディー.ジー.とそのグループ会社は、コンピュータ周辺機器の製造販売を主な事業としています。同社グループは、ローランド ディー.ジー.本体と17の子会社で構成されており、事業セグメントは単一であるため、特定のセグメントに分けることはありません。

製品の開発は、主にローランド ディー.ジー.とその子会社であるDGSHAPE株式会社が担当しています。製造は、タイにある子会社Roland Digital Group (Thailand) Ltd.が中心となって行っており、デジタルデータを活用したセル生産方式や3次元CADを用いた「デジタルファクトリー」の導入により、開発から生産までの効率化を図っています。

販売体制については、国内ではローランド ディー.ジー.とDGSHAPE株式会社が契約販売店を通じて製品を提供しています。海外では、同社とDGSHAPE株式会社が海外販売子会社や契約販売店を通じて製品を供給しています。

ローランド ディー.ジー.の連結子会社は16社あり、これらの子会社は製品の販売、マーケティング活動、製造、バックオフィス業務などを担っています。具体的には、米国、欧州、オーストラリア、中国、韓国、ブラジルなど世界各地に販売子会社を持ち、地域に応じた販売促進活動やアフターサービスの提供を行っています。また、欧州ではグループ会社の資金管理やマーケティング活動も行っており、タイの子会社は製品の主要な製造拠点となっています。

経営方針

ローランド ディー.ジー.は、その中期経営計画において、「筋肉質な企業体質への変革」と「事業ポートフォリオの転換」を二つの主要な柱として掲げています。2021年から2023年にかけての計画では、構造改革を通じて企業体質の強化を図り、同時に新たな事業領域への進出を目指しています。具体的には、生産拠点の集約や早期希望退職制度による人員の適正化を実施し、コスト構造の見直しを進めています。

同社は、デジタル制御技術を基盤として、高付加価値市場の創出に注力しており、特にデジタルプリンティング(DP)事業とディージーシェイプ(DGSHAPE)事業に焦点を当てています。DP事業では、オンデマンド印刷の需要拡大に対応し、DGSHAPE事業では、デジタルワークフローの進展が著しいデンタル分野の拡大を目指しています。さらに、ニッチ分野での新規市場創造にも力を入れ、事業分野の拡大を図っています。

市場変化や顧客ニーズの多様化に迅速に対応するため、同社はグループ一体の組織構造を基盤とし、コア技術革新への積極的な投資と外部パートナーとの協業を通じて製品化を加速しています。また、サステナビリティ課題への対応やコーポレート・ガバナンスの充実、内部統制の強化にも取り組んでおり、持続可能な成長と企業価値の向上を目指しています。

このように、ローランド ディー.ジー.は、組織運営体制の強化やコスト構造の抜本的見直し、開発及び生産体制の強化など、多角的なアプローチで成長戦略を推進しています。同社は、技術革新と市場創造を中心に、グローバルな競争力を高め、新たな成長機会を捉えることで、中長期的な企業価値の創出に努めています。