事業内容
東京コスモス電機は、可変抵抗器や車載用電装部品の製造販売を主な事業とする企業です。同社は、8つの連結子会社と共に事業を展開しています。事業セグメントは「可変抵抗器」「車載用電装部品」「その他」の3つに分かれています。
可変抵抗器セグメントでは、東京コスモス電機が販売を担当し、製造は白河コスモス電機、中津コスモス電機、会津コスモス電機、広州東高志電子有限公司が行っています。これらの子会社は外注組立を担当し、効率的な生産体制を構築しています。
車載用電装部品セグメントも同様に、東京コスモス電機が販売を行い、製造は白河コスモス電機、中津コスモス電機、煙台科思摩思電機有限公司、会津コスモス電機、広州東高志電子有限公司が担当しています。このセグメントは、自動車産業向けの重要な部品を提供しています。
その他のセグメントでは、東京コスモス電機が販売を行い、製造は白河コスモス電機、中津コスモス電機、会津コスモス電機が担当しています。これにより、多様な製品ラインナップを実現しています。
さらに、台湾東高志電機股份有限公司、TOCOS AMERICA, INC.、煙台科思摩思貿易有限公司、広州東高志電子有限公司を通じて、製品の一部を海外市場にも販売しています。これにより、グローバルな市場展開を図っています。
経営方針
東京コスモス電機は、エレクトロニクス業界における成長を目指し、透明性と信頼性を重視した経営を行っています。2021年度から2023年度にかけては、赤字体質からの脱却を目指し、「高収益製品の選択と集中」「車載製品の販売拡大」「固定費削減と生産性向上」を重点に置いた第1次中期経営計画を推進しました。この計画により、営業利益の向上を実現し、経営基盤を強化しました。
2024年度から2026年度にかけては、第2次中期経営計画を策定し、成長投資を進める期間と位置付けています。この計画では、「技術開発力強化」「収益力強化」「財務体質改善」「株主還元強化」を柱に、さらなる成長を目指します。具体的な数値目標として、2026年度には売上高105億円、営業利益率10%、ROA9%を掲げています。
同社は、ROAを経営指標とし、設備投資や研究開発に20億円を投入する計画です。これにより、資本効率の向上と財務体質の改善を図り、持続的な成長を目指します。また、株主還元の強化にも取り組み、配当性向を2026年度には約40%、2029年度には約45%に引き上げる方針です。これらの施策を通じて、東京コスモス電機は、エレクトロニクス業界での競争力を高め、持続可能な成長を実現しようとしています。