ザインエレクトロニクス【6769】 スタンダード(内国株式)

ザインエレクトロニクス株式会社は、LSI事業で高速データ伝送LSIや電源制御用LSIの開発・販売、IPライセンス提供、AIOT事業でAI/IoT/M2M機器の開発・製造・販売を手がける。

ザインエレクトロニクス【6769】 スタンダード(内国株式)

ザインエレクトロニクス株式会社は、LSI事業で高速データ伝送LSIや電源制御用LSIの開発・販売、IPライセンス提供、AIOT事業でAI/IoT/M2M機器の開発・製造・販売を手がける。

事業内容

ザインエレクトロニクス株式会社とそのグループ企業(連結子会社7社および関連会社1社)は、主に2つの事業セグメントに分かれています。これらはLSI事業とAIOT事業です。

LSI事業では、同社は独自のアナログ設計技術と論理設計技術を活用し、特定用途向け標準品(ASSP)として、様々な用途向けのミックスドシグナルLSIを開発し、自社ブランドで販売しています。具体的には、情報伝送用LSI、画像データを高速に伝送するLSI(V-by-One®HSやLVDS規格品など)、デジタル画像データ伝送LSIと液晶パネルコントローラの一体型LSI、ビデオ信号処理LSI(ADC)、電源制御用LSI、LEDドライバ、電源モジュール、画像処理用LSI(ISP)などがあります。これらの製品は、事務機器、アミューズメント、セキュリティカメラ、車載機器、薄型テレビ、液晶パネル、パソコンなど幅広い市場で使用されています。また、製品開発から得られたIP(回路設計資産)をライセンスする事業も展開しています。

一方、AIOT事業では、AI、IoT、M2M機器やモバイル通信機器のハードウェアおよびソフトウェアの開発、製造、販売を行っています。この事業セグメントでは、キャセイ・トライテック株式会社を中心に、AIおよびIoT活用分野でのイノベーションを加速し、新たなソリューションを通じて、顧客および世界市場に対して革新的な付加価値を提供しています。

ザインエレクトロニクスグループは、製品企画および開発を自社で行いながら、製造は国内外のファウンドリーに委託するファブレスメーカーとしての事業形態を採っており、販売は直販または販売代理店を通じて行っています。

経営方針

ザインエレクトロニクスは、研究開発型ファブレスメーカーとして、独自のアナログ設計技術を核に、高付加価値な半導体技術を提供することで競争力を確立しています。同社は、人財の集結と資本・資源の有効活用を理念に掲げ、特にIoT分野でのイノベーションを加速させています。そのため、積極的な研究開発とアライアンスの推進を通じて企業価値の向上を目指しています。

中期経営戦略「5G&Beyond-NE」では、LSI事業とAIOT事業の両軸で、新たなソリューションの提供を目標としています。これには、世界市場への独自ソリューション提供、海外マーケティングと営業拠点の強化、開発能力と知的財産権の拡充、コスト構造の競争力強化、および新事業開拓のためのアライアンス案件の積極的探索が含まれます。

ザインエレクトロニクスは、これらの施策を通じて、将来にわたる「Beyond成長力」の創出と企業価値の拡大、さらには社会貢献を目指しています。同社の戦略は、大きな事業環境の変化にも柔軟に対応し、持続可能な成長を追求することに焦点を当てています。