能美防災【6744】 プライム(内国株式)

火災報知設備、消火設備の製造・販売・取付工事、保守点検、ビル管理業務等、安全を提供する総合防災サービスを展開。

能美防災【6744】 プライム(内国株式)

火災報知設備、消火設備の製造・販売・取付工事、保守点検、ビル管理業務等、安全を提供する総合防災サービスを展開。

事業内容

能美防災は、セコム株式会社を親会社とする企業集団の一員であり、総合防災グループとしての事業活動を展開しています。主な事業内容として、火災報知設備や消火設備の機器の製造、販売、取付工事、およびこれらの設備の保守業務を行っています。さらに、これらの事業に関連する設計、研究・開発、ビル管理業務などのサービスも提供しています。

事業セグメントは大きく分けて、火災報知設備、消火設備、保守点検等、その他の4つに区分されています。火災報知設備に関しては、能美防災自身および連結子会社である上海能美西科姆消防設備有限公司が製造販売を行い、台湾能美防災股份有限公司も部品供給を受けて製造しています。消火設備についても、能美防災が製造販売を行っており、関連会社に対しても販売しています。保守点検等の業務は、能美防災や九州ノーミ株式会社、ノーミシステム株式会社などが行っています。その他の事業としては、日信防災株式会社が駐車場車路管制システムの施工、保守を行い、上海能美西科姆消防設備有限公司では防犯設備機器の製造販売をしています。

これらの事業を通じて、能美防災は安全と安心を提供する総合防災ソリューションを展開しており、幅広いニーズに応える製品とサービスを提供しています。

経営方針

能美防災は、総合防災ソリューションを提供する企業として、中長期的な成長戦略を「中長期ビジョン2028 ~期待の先をカタチに~」と題して推進しています。同社は、防災事業のパイオニアとして社会の安全に貢献することを使命とし、研究開発からメンテナンスまでの一貫体制を通じて、災害から生命・財産を守る最新・最適な防災システムを国内外に提供し続けることを経営理念としています。

新型コロナウイルス感染症の影響緩和やウクライナ情勢の長期化による原材料・エネルギー価格の高騰など、不透明な経済環境の中で、同社は未来共創プロジェクト、飛躍的成長への人事戦略、未来投資計画という3つの施策を中心に、中長期ビジョンの実現に向けた取り組みを進めています。これらの施策は、事業の深耕と探索、提案型人財の育成、社員と組織双方の成長サイクルの加速、未来に向けた成長投資の積極的な推進を目指しています。

さらに、デジタルトランスフォーメーション、安定した製品・サービス供給体制の強化、サステナビリティ経営推進による企業価値向上といった基盤強化の取り組みも、施策の支えとして位置づけられています。2022年度から始まったこれらの取り組みは、2023年度に入りさらに加速され、能美防災をより高い付加価値を創造できる企業へと変革させることを目指しています。

数値目標としては、2025年3月期に連結売上高133,000百万円、2029年3月期には170,000百万円以上を目指し、連結営業利益率を10%以上とすることを掲げています。これらの戦略と目標を通じて、能美防災は「『期待の先』にある安全を『カタチ』にし、誰もが笑顔で暮らせる社会を実現する」というビジョンステートメントの実現に向けて、着実に歩みを進めています。