事業内容
リバーエレテック株式会社とその連結子会社5社(国内1社および海外4社)は、電子部品の製造及び販売を行う事業を展開しています。同社グループの主力製品には、水晶振動子やその他の電子部品があります。水晶振動子は、スマートフォンやパソコンなどのデジタル機器、IoTデバイス、カーエレクトロニクスなど、多岐にわたる先端技術分野で不可欠な部品として使用されています。これらの製品は、電子回路のタイミングを制御し、安定した周波数の信号を提供する役割を果たしています。
リバーエレテックは、主に研究開発と販売を担当し、製造は全て連結子会社が行っています。水晶製品セグメントでは、水晶振動子と水晶発振器の製造及び販売を行っており、これらは電子機器の周波数制御デバイスとして広く活用されています。製造は青森リバーテクノ株式会社と西安大河晶振科技有限公司が、販売はリバーエレテックを含む複数のグループ会社が担当しています。
その他の電子部品セグメントでは、抵抗器が主要製品です。これらは電子回路内で電流を制御するために使用されます。製造はRiver Electronics(Ipoh)Sdn. Bhd.が行い、販売は台湾利巴股份有限公司とRiver Electronics(Singapore)Pte. Ltd.が担当しています。
以上の事業内容を通じて、リバーエレテックグループは電子部品市場において重要な役割を果たしており、先端技術分野での需要に応える製品とサービスを提供しています。
経営方針
リバーエレテックは、電子部品の製造及び販売を行う企業であり、その成長戦略は「源流」「創価」「革新」を経営理念に据え、長期経営ビジョンとして「革新的技術を用いた最適価値の電子デバイスを世界に発信し、人々のくらしと生活環境の向上に貢献する」ことを掲げています。このビジョンを実現するため、同社は「顧客の満足と信頼の獲得」「独創的発想による価値の創造」「持続可能な経営基盤の確立・強化」の三つの中期経営方針を推進しています。
経営環境の変化に対応し、同社は超スマート社会の到来に伴う産業構造の大きな変化に注目。この変化をチャンスと捉え、高品質かつ高信頼性を持つ最先端の電子部品を世界に届けることで、社会と共に持続的に成長し、企業価値の向上を目指しています。具体的な戦略として、音叉型水晶振動子のシェア獲得・維持、ATカット水晶振動子の収益力強化、新素子デバイスの量産化技術確立、コア技術の深耕などが挙げられます。
また、事業・製品ポートフォリオの見直しや資本コストを意識した経営資本の最適化、品質向上を通じた顧客エンゲージメントの向上などにより、持続可能な経営基盤の確立・強化を図っています。これらの取り組みを通じて、リバーエレテックは中長期的な企業価値向上を目指し、経営上の目標達成に努めています。