同社は、主にIoT事業、製造受託事業、開発受託事業の3つの事業セグメントを展開しています。親会社はオリックス株式会社であり、同社の議決権の57.6%を所有しています。オリックス株式会社は東京証券取引所とニューヨーク証券取引所に上場しています。

IoT事業では、センサ搭載通信端末機器の開発・生産を行っています。具体的には、カーシェアリング車載機などのハードウェア製品の開発や、サーバーアプリケーション、Webアプリケーションの開発を手がけています。また、IoTプラットフォーム製品の開発・生産や、IoTインフラの構築・運用サービスも提供しています。

製造受託事業では、咬合力計測機器用回路基板や通信アミューズメント機器の開発・生産を行っています。これにより、特定のニーズに応じた製品の開発と生産を受託し、顧客の要望に応えています。

開発受託事業では、組込み型ソフトウェアの受託開発やシステム開発等の人材派遣を行っています。このセグメントは、株式会社ユビテックソリューションズが主要な子会社として関与しており、専門的な技術と人材を提供しています。これにより、顧客の多様なニーズに対応し、技術的なサポートを行っています。

undefinedは、企業理念として「人と社会に安全と快適を」を掲げ、顧客の健康と安全を守ることを重視しています。中期経営計画「ユビテック4.0」では、IoTテクノロジーに加え、AI・データ活用と外部サービス連携をコア技術とし、持続的かつ可変的なビジネスモデルへの変革を目指しています。この計画のもと、2025年6月期までに連結売上高30億円、連結営業利益3億円の達成を目標としています。

undefinedは、事業ポートフォリオの再構築と経営資源の集約を進めています。特に「Work Mate」「D-Drive」「カーシェア関連事業」の3つの事業に注力し、各サービスの開発とブラッシュアップを行っています。「Work Mate」では、AI・データ活用を通じて労災事故の未然予防を目指し、「D-Drive」では安全運転支援サービスを展開しています。これにより、新たなビジネスチャンスの創出を図っています。

また、undefinedは保有技術の結集を進め、センシング技術やAIを活用したデータ分析技術を3事業に統合しています。これにより、効率的なサービス提供と価値向上を実現することを目指しています。さらに、オリックスグループの顧客基盤を活かし、デジタルマーケティングやインバウンド営業を推進し、社会認知度の向上を図っています。

品質管理体制の強化も重要な課題として認識されています。過去の品質問題を教訓に、製品ライフサイクル全体でのセーフティ対策とセキュリティ対策を徹底し、品質保証チームを組織しています。これにより、顧客に安心して利用してもらえる製品づくりを進めています。