事業内容
メディアリンクス株式会社とその子会社2社(米国のMEDIA LINKS, INC.、オーストラリアのML AU PTY LTD)は、放送用ネットワークインフラの構築に必要な機器やシステムの開発・販売を行うファブレスメーカーです。同社は、テレビ放送で使用される高品位映像素材を放送事業者の拠点間や拠点内部の部署間でIPネットワークを介して結ぶための技術を提供しています。これには、機器単体の販売だけでなく、ソフトウェア、設置工事、保守サービスを含むシステム構築事業も含まれます。主な顧客は通信事業者やテレビ放送局で、通信事業者はメディアリンクスの技術を用いて映像伝送サービスを提供しています。
製品の特徴として、放送用映像伝送に特化した高い信頼性と安定性、映像品質の維持、伝送遅延の最小化が挙げられます。これらの技術は、世界的なスポーツイベントの映像伝送装置や、主要な放送用基幹インフラとして採用されています。また、リモートプロダクションや放送局内IP化など、放送と通信の技術を融合させた製品も提供しています。
製品開発は、市場ニーズや外部環境の変化を踏まえ、マーケティング部門との連携で行われています。新規技術の獲得にも注力し、スピードある製品開発を目指しています。生産体制に関しては、外部に委託するファブレス事業形態を採用し、品質管理体制ではISO9001やISO14001を基準にした管理体制を確立しています。
販売および保守サポート体制は、メディアリンクス及び子会社が担当しており、顧客ニーズの迅速な把握や新製品開発へのフィードバック、保守体制の確立に努めています。これにより、グローバルな市場動向や顧客ニーズの把握、新製品企画開発に大きく貢献しています。
経営方針
メディアリンクス株式会社は、放送用ネットワークインフラの構築に必要な機器やシステムの開発・販売を行うファブレスメーカーとして、技術革新のリーダーを目指しています。同社は、高い信頼性が要求されるメディアサービスをIPにより配信する技術を提供し、世界中のお客様の生活基盤を支えることを経営の基本方針として掲げています。この目標を達成するため、映像伝送領域を基本市場と定め、高度な技術に支えられた付加価値の高い商品・サービスを提供しています。
経営戦略として、メディアリンクスは、IP化の流れの中で国内外の主要通信事業者・放送局向けに尽力し、製品の供給や技術・保守サポートの提供を続けています。今後は、設備更新需要に対応する新製品の提供や、日本・米国での新規顧客開拓、ヨーロッパ・中南米での市場開拓を進めることでビジネスの成長を図っています。また、お客様のニーズに合わせた独創的な技術で開発した高度なソリューションを提供することをビジョンとして掲げています。
具体的な成長戦略として、メディアリンクスは特定顧客への依存度の低減、既存顧客への拡販と新規顧客の獲得、ソフトウェア開発力の強化、グローバルな販売チャネル網の構築、競争力のある新製品開発への投資継続、保守・サポート体制の充実、組織・人事の強化、生産体制の強化、品質管理体制の強化、財務基盤の安定化など、多岐にわたる施策を推進しています。これらの施策を通じて、メディアリンクスは持続可能な成長を目指し、放送用通信ネットワークで使われる装置の主要な販売製品として、世界トップクラスの技術力を維持し続けることを目標としています。