事業内容
インスペック株式会社とそのグループ企業である台湾英視股份有限公司は、主に基板検査装置関連機器の製造・販売を行っています。この事業は、スマートフォン、タブレットPC、ウェアラブル端末などのデジタル機器に使用される半導体パッケージ基板や精密プリント基板の外観検査装置の開発、製造、販売及び保守サービスを提供していることを特徴としています。インスペック株式会社は、これらの高度な技術を要する製品の提供を通じて、デジタル機器の品質保証に貢献しています。
台湾英視股份有限公司に関しては、連結財務諸表における影響が少ないため、連結の範囲からは除外されています。これは、インスペック株式会社の事業活動において、同社が主要な役割を担っていることを示しています。
インスペック株式会社の事業は、先端技術を駆使した製品の提供により、現代のデジタル社会の基盤となる電子機器の品質向上に寄与しています。その事業活動は、研究開発から製造、販売、そしてアフターサービスに至るまで、一貫したサービスを提供することで、顧客のニーズに応えています。
経営方針
インスペック株式会社は、2023年5月に新たな経営方針を策定し、「確かな技術とあくなき挑戦で、創造社会を切り拓く」というパーパスを掲げています。同社は、2022年6月14日に発表した中期経営計画において、2025年4月期までに売上高成長率毎期20%以上、営業利益率15%以上、海外売上比率50%以上、自己資本比率35%以上を目標としています。しかし、エレクトロニクス関連の半導体基板関連分野では市場環境が厳しく、2023年度は特に困難が予想されます。一方で、自動車関連分野では電気自動車(EV)やバッテリー駆動車(BEV)の普及に伴い、車載用FPCの生産が増加しています。
インスペックは、高い競争力を持つ検査装置の開発、露光装置事業の推進、次世代に向けた人材育成の強化、海外販売・サービスの拡充、経営基盤の強化、SDGs活動への取り組みなど、複数の重点領域に注力しています。特に、ロールtoロール型シームレスレーザー直描露光装置の開発や新製品「RD3000FB」のリリースにより、生産性の向上と露光コストの低減を実現しています。また、中国国内での販売・サービス体制の強化や、欧州や北米市場への進出を視野に入れたグローバル化の推進も図っています。
これらの戦略を通じて、インスペックは変化する市場環境に柔軟に対応し、持続的な成長を目指しています。同社は、経営資源を効果的かつ効率的に活用し、高成長・高収益を目指す強固な経営基盤の構築に努めています。