テラプローブ【6627】 スタンダード(内国株式)

半導体製造工程のウエハテスト及びファイナルテスト受託、プログラム開発、プローブカード設計の受託、車載半導体のテスト受託。

テラプローブ【6627】 スタンダード(内国株式)

半導体製造工程のウエハテスト及びファイナルテスト受託、プログラム開発、プローブカード設計の受託、車載半導体のテスト受託。

事業内容

テラプローブ株式会社とその海外連結子会社であるTeraPower Technology Inc.(TPW)は、Powertech Technology Inc.(PTI)グループの一員として、半導体製造工程におけるウエハテスト及びファイナルテストの受託を主な事業としています。半導体製造工程は、ウエハ上に半導体チップを作り込む前工程と、チップを組み立ててパッケージングする後工程に分かれ、テラプローブはこれらのテスト工程を受託しています。

ウエハテストでは、ダイシング前のウエハ状態で半導体チップの電気特性を検査し、良品と不良品を判別します。このプロセスには、プローブと呼ばれる細い探針を使用し、ウエハ上の半導体チップに電気信号を流して検査を行います。テラプローブは、プログラム開発やプローブカード設計の受託、デバイスの評価から量産までの一貫サポート、テスト効率向上の提案を通じて、ウエハテストのコスト低減に貢献しています。

ファイナルテストでは、組み立て後のパッケージ状態での機能検査や、最終製品の外観異常の有無を検査します。テラプローブグループは、国内外の半導体メーカーやファブレスから、ロジック、マイコン、イメージセンサ、アナログ、メモリなどの半導体製品のウエハテスト業務を中心に受託しており、九州事業所とTPWではファイナルテスト業務も行っています。また、自動車産業向けの品質マネジメントシステム(IATF16949)の認証を日本と台湾の両拠点で取得し、車載半導体のテスト受託を強化しています。顧客から支給されたテストプログラムを使用し、半導体の特性について良品・不良品の判別を行い、その結果を顧客に提供することで業務が完了します。さらに、PTIやその他OSAT企業との連携により、後工程まで含めたターンキーサービスによるソリューションも提供しています。

経営方針

テラプローブ株式会社は、半導体テストサービスを提供する企業として、技術革新と生産効率の向上を目指し、顧客満足度の高いパートナーとしての地位を確立することを経営理念に掲げています。同社は、半導体産業の技術進化と市場の拡大に伴い、環境負荷の低減を含む様々な分野での半導体の重要性が高まっている現状を踏まえ、日本及び台湾での事業展開を通じて、世界中の半導体メーカーに対して多様なテストソリューションを提供しています。

同社の成長戦略は、以下の五つの重点領域に焦点を当てています。まず、安定的な収益構造の構築・強化を目指し、自動車の電動化の拡大やAI、5G、センサなどの先端製品に対するテスト受託の拡大に注力しています。次に、顧客との長期的な関係を強化し、テスト技術の開発や最適な検査装置・仕様の提案を通じて、顧客製品の価値向上に貢献します。また、テスト技術の開発と人材育成に力を入れ、最先端のテスト技術の開発とテストエンジニアの育成に注力しています。生産性の向上も重要な戦略であり、AIなどの最新技術を活用してオペレーションの効率化を図ります。最後に、環境・社会・ガバナンス(ESG)への取り組みを強化し、持続可能な社会に貢献することを目指しています。

テラプローブは、これらの戦略を通じて、半導体テスト業界におけるリーダーとしての地位を確固たるものにし、顧客と従業員が共に成長し続ける企業を目指しています。同社は、技術革新と市場ニーズの変化に迅速に対応し、高品質なテストサービスを提供することで、半導体産業の発展に貢献していく方針です。