事業内容
オリジン社グループは、オリジン社を中心に子会社16社及び関連会社2社で構成され、幅広い事業セグメントを展開しています。主な事業内容は、電源機器、システム機器、合成樹脂塗料、精密機構部品、パワー半導体の製造販売であり、これらに関連する研究やその他のサービスも手がけています。
エレクトロニクス事業では、オリジン社が電源機器の製造・販売を行い、一部は子会社の埼玉オリジン株式会社や関連会社の北富士オリジン株式会社に製造を委託しています。また、オリジン・コリア株式会社は電源機器の製造・販売を目的に設立されました。
メカトロニクス事業のシステム機器は、オリジン社が全て製造し販売を行っています。
ケミトロニクス事業では、合成樹脂塗料をオリジン社及び子会社7社で製造・販売しており、関連会社の萬座塗料株式会社に販売を委託しています。
コンポーネント事業では、精密機構部品をオリジン社及び子会社4社で製造・販売し、一部は子会社に製造を委託しています。
その他の事業として、パワー半導体をオリジン社が製造・販売し、子会社の北海道オリジン株式会社に製造を委託しています。
全セグメントにわたり、オリジン・エレクトリック・アメリカ株式会社はテクニカルサービスセンターとして機能するとともに、製品の拡販や情報収集、部材の調達・輸入販売を行っています。また、オリジン商事株式会社を含む子会社に製品の販売を委託しています。
これらの事業活動を通じて、オリジン社グループは多岐にわたる技術とサービスを提供し、幅広い産業分野に貢献しています。
経営方針
オリジン社グループは、2022年4月から新たな5ヶ年中期経営計画「Change & Growth 2026」を実施しています。この計画では、急速に変化する事業環境の中で現事業の基盤を強化しつつ、新市場開拓や新規事業創出を通じて事業構造の転換を目指しています。具体的には、事業面だけでなく人事制度や企業カルチャーなどの定性的な項目も含めた変革に取り組み、新たな成長エンジンの創出と中長期的な企業価値の向上を図ることを目標としています。
中計ビジョンとしては、「ニッチ・トップ」を目指しています。これは、小さくても成長が期待できる市場において、技術の優位性により圧倒的な市場シェアを誇ることを意味します。オリジン社グループは、変化する市場ニーズを先取りし、各事業分野のコア・テクノロジーを進化させることで、お客様にとっての戦略的なパートナーとなることを目指しています。
中計テーマは「変革」と「成長」であり、事業面・体制面において6つの変革に取り組んでいます。これには、新市場開拓、新規事業創出、オープン・イノベーションの加速、カーボンニュートラルに向けた技術開発の強化、人事制度改革、コスト構造の改革などが含まれます。また、情報開示の充実や株主との積極的な対話、社内コミュニケーションの強化にも力を入れています。
最終的な2026年度の目標としては、連結営業利益25億円以上(2022年度実績5億円)、連結ROE7%以上(2022年度実績1.5%)を掲げています。厳しい経営環境の中でも、新市場開拓や新規事業創出による成長戦略への重点的な取り組みを通じて、新たな成長エンジンの創出と中長期的な企業価値の向上を目指しています。