事業内容
明電舎グループは、明電舎を中心に国内子会社23社、国内関連会社2社、海外子会社21社、海外関連会社1社の合計48社で構成されています。このグループは、電力インフラ、社会システム、産業電子モビリティ、フィールドエンジニアリング、不動産、その他の6つの事業セグメントを展開しています。
電力インフラ事業セグメントでは、電力会社向けに発電機や変電製品(変圧器、スイッチギヤ、避雷器など)、発電・変電・配電システム、監視制御設備、水力発電設備、エネルギーシステムなどを提供しています。関連会社には㈱エムウインズやイームル工業㈱などがあります。
社会システム事業セグメントでは、官公庁や鉄道事業者、民間企業に対し、重電機器やシステムを提供しており、発電・変電・配電システム、監視制御設備、無停電電源装置、電鉄システム、水インフラシステム、上下水道維持管理、セラミック平膜などが主な製品・サービスです。
産業電子モビリティ事業セグメントでは、半導体分野や一般産業分野、電気自動車向けのコンポーネント製品や自動車産業向け研究開発用システムを提供しています。モータ、インバータ、EV駆動システム、真空コンデンサ、産業用PC、パルス電源、自動車産業向け試験装置、エレベータ用巻上機、無人搬送車が主な製品です。
フィールドエンジニアリング事業セグメントでは、保全コンサルティング、予防保全、改良保全、維持管理及び運用管理、事後保全、総合診断、延命措置、更新計画などのメンテナンス事業を行っています。
不動産事業セグメントでは、ThinkPark Tower(東京都品川区大崎)を中心とした保有不動産の賃貸事業を展開しています。
その他の事業セグメントでは、電気化学計測機器や電気絶縁材料の製造・販売、従業員の福利厚生サービスなどを手がけています。
経営方針
明電舎は、社会インフラ分野を中心に、様々な技術や製品・サービスを提供し、社会の持続的な発展に貢献してきた企業です。2030年のビジョンとして「サステナビリティ・パートナー」となることを掲げ、地球・社会・人に対する誠実さと共創力で新しい社会づくりに挑むことを目指しています。このビジョンの実現に向け、同社は「中期経営計画2024」を策定し、質の高い成長の実現、サステナビリティ経営の推進、両利きの経営の推進を基本方針としています。
同社は、デジタル・トランスフォーメーション(DX)を通じて、ニーズ課題把握、製品システム提供、アフターフォロー、ソリューションデザインに注力し、社会の課題解決に貢献しています。特に、リニューアブルエナジー、サステナブルインフラ、グリーンモビリティ、スマートインダストリーの4つの注力領域で、環境にやさしいエネルギー供給システムの構築、持続可能なインフラの構築と維持、次世代モビリティ社会の構築、産業の自動化・デジタル化の推進などに取り組んでいます。
また、サステナビリティ経営の推進として、カーボンニュートラルの実現やウェルビーイングの実現にも力を入れており、社内の脱炭素化や脱炭素事業の拡大、人財育成施策の早期展開、健康経営優良法人の認定など、多角的な取り組みを進めています。
さらに、両利きの経営の推進として、イノベーション担当役員をリーダーとする「MASTプロジェクト」を進め、次の事業の柱の探索・立上げに向けた人財育成や風土醸成、新たな事業アイデアの社内公募とその支援、他社との共創活動を推進しています。
明電舎は、これらの戦略を通じて、質の高い成長を実現し、サステナビリティ経営を推進し、新しい社会づくりに挑み続けることで、2030年のビジョン「サステナビリティ・パートナー」の実現を目指しています。