事業内容
安川電機は、モーションコントロール、ロボット、システムエンジニアリング、その他のセグメントで事業を展開しています。モーションコントロールセグメントでは、ACサーボモータや工作機械用AC主軸モータ、リニアモータなどの製造、販売、サービスを提供しています。また、ロボットセグメントでは、アーク溶接ロボットや塗装ロボット、人協働ロボットなどの製造、販売、サービスを行っています。
システムエンジニアリングセグメントでは、鉄鋼プラント用電気システムや上下水道用電気システム、太陽光発電用パワーコンディショナなどの製造、販売、サービスを提供しています。その他のセグメントでは、物流サービスなどを手がけています。
これらの事業は、安川電機を中核とする74社の子会社および17社の関連会社によって支えられています。グローバルに展開しており、米国安川㈱や欧州安川㈲、安川電機(中国)有限公司など、世界各地に拠点を持つことで、幅広い地域のニーズに応えています。安川電機は、これらのセグメントを通じて、製造業の自動化や効率化に貢献している企業です。
経営方針
安川電機は、長期経営計画「2025年ビジョン」を軸に、メカトロニクスを中心とした「工場自動化・最適化」と「メカトロニクスの応用領域」の事業領域で成長を目指しています。同社は、営業利益を重要な経営指標とし、品質の向上に注力することで経営体質の強化を図っています。中期経営計画「Realize 25」では、ソリューションコンセプト「i^3-Mechatronics」を中心に事業活動を強化し、顧客の経営課題解決とサステナブルな社会の実現に貢献することを目指しています。
具体的な成長戦略として、技術・生産・販売・品質機能の強化を通じて、顧客へのソリューション提供を最大化します。また、自社の生産現場でi^3-Mechatronicsソリューションを実践し、生産性向上と生産管理の高度化を追求します。さらに、エンドユーザーや装置メーカーとの連携を強化し、ビジネスの領域拡大を目指します。
安川電機は、自動化コンポーネントを中心としたグローバル市場攻略、メカトロニクス応用領域の事業拡大、YDXとサステナビリティ経営の深化による経営基盤の強化など、複数の方針を掲げています。これらの戦略を通じて、省エネ性向上、環境負荷軽減、食の安全と安定供給、バイオメディカルサイエンス分野への貢献など、サステナブルな社会の実現に貢献していく方針です。
2023年度は、「2025年ビジョン」の最後の中期経営計画「Realize 25」の初年度にあたり、変革をグローバルに展開し、市場変化に柔軟かつスピーディーに対応することで、さらなる収益性の向上を目指しています。