事業内容
三菱電機グループは、インフラ、インダストリー・モビリティ、ライフ、ビジネスプラットフォーム、その他の5つの主要事業セグメントを展開しています。同社グループは、209の連結子会社と40の持分法適用会社を中心に構成されており、幅広い製品とサービスを提供しています。
インフラセグメントでは、社会基盤を支えるための技術や製品を提供しており、電力システムや交通システムなどが含まれます。インダストリー・モビリティセグメントでは、工場の自動化や車載機器など、産業界と移動手段の進化に貢献する製品を手がけています。
ライフセグメントでは、家庭用電化製品やビルシステムなど、日常生活を豊かにする製品やサービスを展開。ビジネスプラットフォームセグメントでは、情報通信技術(ICT)を活用したビジネスソリューションを提供し、企業のデジタル変革を支援しています。
その他のセグメントでは、これらの主要セグメントには含まれないが、グループ全体の事業活動を支える様々な製品やサービスが提供されています。また、同社グループは、事業内容の変更に伴い、報告セグメントの区分を更新しており、最新の事業構造を反映しています。
なお、メルダスシステムエンジニアリングは2023年4月1日付で三菱電機メカトロニクステクノロジーズに商号変更し、菱電商事も同日付でRYODENに商号を変更しています。これらの変更は、同社グループの事業展開やブランド戦略の一環として行われました。
経営方針
三菱電機は、技術革新と創造力を核に、社会課題の解決を通じたサステナビリティの実現を経営の根幹に据えています。同社は、成長性、収益性・効率性、健全性のバランス経営を目指し、企業価値の持続的向上に努めています。また、循環型デジタル・エンジニアリング企業への変革を推進し、社会課題の解決に貢献しています。
経営環境の変化に対応し、信頼回復に向けた品質風土、組織風土、ガバナンスの改革を進めています。これにより、再発防止と新たな価値創造に取り組んでいます。ビジネスエリア経営体制のもと、ポートフォリオ戦略と事業変革を加速し、社会課題の解決に向けたシナジー発揮を目指しています。
中期経営計画では、2025年度に向けた財務目標を設定し、成長投資を最優先としながら、株主還元の強化も図っています。セグメント別の営業利益率目標を設け、各事業の特性に応じた組織・体制の整備を進めています。
経営体質の強化にも注力し、M&Aを含む事業再編を加速・推進することで、重点成長事業の施策実行に努めています。また、データとデジタル技術を活用した経営管理の高度化や生産性向上に向けた業務DXの推進、倫理・遵法の徹底を通じて、内部統制システムの構築やコンプライアンス・プログラムの運用にも取り組んでいます。
これらの施策を通じ、三菱電機は更なる企業価値の向上を目指しています。