事業内容
日本ピラー工業株式会社とそのグループ企業(子会社21社及び関連会社1社)は、流体制御関連機器製品の製造販売を主軸に事業を展開しています。同社の製品ラインナップは、ピラフロン製品(ふっ素樹脂製品)、メカニカルシール製品、グランドパッキン・ガスケット製品が中心です。これらの製品は、半導体・液晶製造装置、電力、石油、自動車、化学、船舶、土木建築、食品、医薬品など多岐にわたる産業分野で重要な役割を果たしています。
ピラフロン製品は、同社が製造・販売するほか、国内外のグループ企業が製造に携わっています。販売は、国内外の子会社を通じて広範囲にわたる顧客に提供されています。メカニカルシール製品とグランドパッキン・ガスケット製品も、同様に日本ピラー工業とグループ企業が製造し、国内外の市場に供給しています。
これらの製品は、例えばピラフロン製品は半導体・液晶・有機EL等の基板製造装置や一般産業機器、自動車用衝突防止装置、建築・土木用免震装置などに使用されます。メカニカルシール製品は、ポンプや撹拌機に、グランドパッキン・ガスケット製品はバルブやポンプ、配管接続部に使用されるなど、その用途は広範囲に及びます。
また、日本ピラー工業グループは、不動産賃貸業や保険代理業などのその他事業も手がけています。これにより、同社は多角的な事業構造を築いており、産業界全体に対して幅広いサービスを提供しています。
経営方針
日本ピラー工業株式会社は、流体制御関連機器製品の製造販売を中心に、多岐にわたる産業分野で重要な役割を果たしています。同社は、「流体の漏れを止める技術」を基盤に、環境(Clean)、安全(Safety)、最先端技術の創出(Frontier)に貢献する製品やサービスを提供し続けています。これらの製品は、半導体・液晶製造装置から電力、石油、自動車、化学、船舶、土木建築、食品、医薬品など、幅広い産業で使用されています。
同社は、2023年4月に「One2025」という新たな中期経営計画を策定しました。この計画では、2024年の創業100周年を迎えるにあたり、次の100年に向けた経営の方向性や成長戦略を示しています。具体的には、競争力の強化と企業価値の向上を目指し、経済価値の創造と持続可能な社会の実現を両立させることを基本理念としています。財務数値目標としては、売上高660億円、営業利益170億円、ROE(自己資本利益率)10%以上を掲げています。また、成長投資として250億円、連結配当性向30%以上を目指しています。
非財務目標にも注力しており、環境面ではCDP評価(気候変動)でB以上の獲得と維持、GHG排出量の2013年度比25%削減を目標に掲げています。社会面では、女性管理職比率5%以上、男性の育児休業取得率75%以上、1人当たり人財育成投資額20%向上を目指しています。ガバナンス面では、取締役会の実効性向上を目標にしています。
日本ピラー工業は、これらの目標達成に向けて、事業ごとに確実に計画を実行し、持続可能な社会の実現と経済価値の向上を両立させることで、企業価値を高めていく方針です。