事業内容
ミネベアミツミは、自身及び144の子会社で構成されるグローバル企業で、機械加工品、電子機器、ミツミ事業、ユーシン事業を主要な事業セグメントとしています。これらの製品の製造は、日本国内の子会社やアジア、米国、欧州に位置する子会社が担当し、販売は国内外の子会社や支店を通じて行われています。
機械加工品事業では、ボールベアリングやロッドエンドベアリング、ハードディスク駆動装置(HDD)用ピボットアッセンブリー、航空機用ねじなどのメカニカルパーツを提供しています。電子機器事業では、電子デバイス(液晶用バックライトなどのエレクトロデバイス、センシングデバイス)、HDD用スピンドルモーター、ステッピングモーター、DCモーター、エアームーバー、特殊機器などを手がけています。
ミツミ事業は、半導体デバイス、光デバイス、機構部品、電源部品、スマート製品などを提供し、ユーシン事業では、キーセット、ドアラッチ、ドアハンドルなどの自動車部品や産業機器用部品を製造しています。その他の事業としては、自社製機械やソフトウェアの設計、開発、システム運用なども行っています。
これらの事業を通じて、ミネベアミツミは多岐にわたる製品とサービスを世界中に提供し、幅広い産業分野でその技術力を発揮しています。
経営方針
ミネベアミツミは、経営理念に基づき、社会と地球環境の持続可能な成長に貢献することを目指しています。同社は、透明度の高い経営と高付加価値製品の開発に注力し、持続的な企業価値の向上を目指しています。また、新しい価値の創造を目指し、「Passion to Create Value through Difference」というスローガンのもと、常識を超えた「違い」を追求しています。
基本戦略として、同社は「経営の本質はサステナビリティ」という信念のもと、継続的な成長と持続可能性を追求しています。これには、多角的な事業ポートフォリオの構築とリスク分散体制の強化が含まれます。具体的には、機械加工製品技術、電子機器製品技術、車載技術、半導体技術の融合による新製品開発と複合製品事業の拡大を進めています。また、グローバルな研究開発体制の整備やM&A、アライアンスを通じて収益力の向上と企業価値の拡大を図っています。
同社は、コア事業の強化、多角化でのニッチ市場攻略、相合によるシナジー創出などを通じて、持続的な成長を目指しています。さらに、QCDESS戦略の推進や地球環境課題解決への貢献、高品質な精密部品の創出など、環境・社会・ガバナンス(ESG)に関する取り組みも強化しています。
これらの戦略を通じて、ミネベアミツミは2029年3月期に売上高2.5兆円、営業利益2,500億円を目指し、持続可能な成長と社会への貢献を目指しています。